海外FXコラム ロスカット率とは?高い業者と低い業者はどちらがおすすめ?

ロスカット率とは?高い業者と低い業者はどちらがおすすめ?

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ロスカット率とは、ロスカット執行の基準となる証拠金維持率のことをいいます

口座の証拠金維持率がロスカット率を下回った場合、ロスカットが執行され、その時点で保有している全てのポジション(未決済の通貨)が、強制決済されてしまいます。

ある日突然、それまで保有していたポジションを全て失ってしまう。

それは、FXをする全投資家が最も恐れる事態といっても過言ではありません。

そこで知っておきたいのが、ロスカット率についてです。

ロスカット率が何を意味する数値で、証拠金維持率がこれを下回るとどうなるのか知っておくことで、「ロスカット執行=全ポジション強制決済」という事態を回避しやすくなるからです。

では、証拠金維持率がロスカット率を下回りロスカットが執行されると、何が起きるのでしょうか。

また、ロスカット率は高い方がいいのでしょうか、低い方がいいのでしょうか。

この記事では、下記のようなポイントについて詳しくご紹介します。

この記事のポイント
  • ・ ロスカット率について理解するために必要な基礎知識
  • ・ ロスカット率とは
  • ・ 証拠金維持率の定義とその計算方法
  • ・ ロスカット率を下回るとどうなるのか
  • ・ ロスカット率が高いFX業者のメリット、デメリット
  • ・ ロスカット率が低いFX業者のメリット、デメリット
  • ・ ロスカット率が高いFX業者をおすすめする人、ロスカット率が低いFX業者をおすすめする人
  • ・ 海外FX業者、国内FX業者のロスカット率

この記事が、ロスカット率について知りたいあなたのお役に立てれば幸いです。

目次

1. ロスカット率とは?仕組みを理解するために知っておくべき基礎知識

ロスカットとは、口座の証拠金維持率がロスカット率を下回った場合に、その時点で保有している全ポジション(未決済の通貨)が強制決済される仕組みのことをいいます。

そして、このロスカット執行の基準となる証拠金維持率のことを、「ロスカット率」といいます。

ロスカット率の呼び方はFX業者によって異なり、「ロスカットレベル」や「ロスカットライン」と呼ばれることもあるようです。

ここでは、ロスカット率や証拠金維持率とは具体的に何をあらわす用語なのか、詳しくご紹介します。

1-1. ロスカット率とは

ロスカット率とは、ロスカット執行の「基準」となる証拠金維持率をあらわす数値です

為替相場の変動によって保有するポジション(未決済の通貨)の含み損が拡大し、口座の証拠金維持率がロスカット率を下回った場合、ロスカットが執行されます。

例えば、ロスカット率=80%のFX業者で取引をする場合、口座の証拠金維持率が80%を下回った段階でロスカットが執行されます。

ロスカット率はFX業者によって異なり、0%のところもあれば100%のところもあります。

XMのロスカットの仕組みを解説!ロスカットされない方法が初心者でも分かる」では、人気の海外FX業者XMにおけるロスカットの仕組みについてご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

1-2. ロスカット率と証拠金維持率

「ロスカット率」について説明する中で何度も出てくる、「証拠金維持率」という用語。

証拠金維持率とは、口座の有効証拠金に占める、必要証拠金の割合のことをいいます。

ロスカット率について理解するには、「証拠金維持率」について知っておく必要があります。

ロスカット執行のタイミングは、口座の証拠金維持率とロスカット率によって決まるところ、いつロスカットされるのか知るためには、証拠金維持率がどういうもので、保有する口座の証拠金維持率がどのくらいなのか、常に把握しておく必要があるからです。

そこでまずは、証拠金維持率の算定基礎となる、「有効証拠金」と「必要証拠金」が何を意味する用語なのか、解説します。

■有効証拠金とは

有効証拠金とは、口座の時価総額をあらわすもので、口座に預けている証拠金残高に、含み益と含み損を加えて算出します。

含み益がある場合、有効証拠金の額は実際の口座残高よりも高くなります。
これに対して、含み損がある場合、有効証拠金の額は実際の口座残高よりも少なくなります。

例えば、証拠金残高が10万円、含み損1万円という場合、この口座の有効証拠金は9万円です。

■必要証拠金とは

必要証拠金とは、FX取引をするために最低限必要な預託金のことをいいます。
その金額は、「必要証拠金=注文時の価格 × エントリー枚数 ÷ レバレッジ」により算出します。

例えば、[1ドル=100円・レバレッジ100倍]、という取引条件で1万ドル(100万円)分の通貨を購入する場合、下記の計算式により、必要証拠金は1万円となります。

必要証拠金(1万円)=注文時の価格(100円)×エントリー枚数(1万通貨)÷レバレッジ(100倍)

有効証拠金と必要証拠金の定義について理解できたら、次は、証拠金維持率を計算してみましょう。

次項では、証拠金維持率の計算方法について解説します。

1-3. 証拠金維持率の計算方法

証拠金維持率は、「証拠金維持率 = 有効証拠金 ÷ 取引証拠金 × 100」により算出します。

ロスカット率は、「ロスカット執行となる証拠金維持率」を示す数値ですので、証拠金維持率の計算方法を知っておけば、どのタイミングでロスカットになるのか正確に把握できます

ここでは、下記条件のもと、含み益が生じた場合と含み損が生じた場合の証拠金維持率を計算してみましょう。

預託証拠金:5万円
レバレッジ:50倍
通貨ペア:米ドル/円
取引:為替レート1ドル=100円で、1万ドルの買いポジション(必要証拠金2万円)

■評価損益1万円(含み益1万円)になった場合

まずは、相場変動により1万円の含み益が生じたケースについて、試算してみます。

証拠金維持率=有効証拠金(5万円 + 1万円)÷ 必要証拠金(2万円) × 100 = 300%

上記の計算により、この場合の証拠金維持率は300%となります。

■評価損益-1万円(含み損1万円)になった場合

次に、含み損が1万円になったケースについて、試算します。

証拠金維持率=有効証拠金(5万円 - 1万円) ÷ 必要証拠金(2万円) × 100 = 200%

上記の計算により、この場合の証拠金維持率は200%となります。

含み損が生じても、証拠金維持率はまだ高い水準をキープしています。

■評価損益-4万円(含み損4万円)になった場合

では、さらに損失が拡大し、含み損が4万円になると、どうなるのでしょうか。

証拠金維持率=有効証拠金(5万円 - 4万円) ÷ 必要証拠金(2万円) × 100 = 50%

上記の計算により、この場合の証拠金維持率は50%となります。

上記3パターンでの試算結果から、証拠金維持率は、含み損が拡大すればするほど低くなることがわかります。

証拠金維持率がロスカット率を下回ると「ロスカット執行」となりますので、証拠金維持率が下がるということは、ロスカットのリスクが大きくなる、ということでもあります。

では、証拠金維持率がロスカット率を下回ると、何が起こるのでしょうか。

次の章では、どのような場合にロスカット執行となるのか、具体的に見ていきましょう。

2. ロスカット率を下回るとどうなる?

ロスカット執行の基準となる、ロスカット率。

では、口座の証拠金維持率がロスカット率を下回った場合、どのようなことが起こるのでしょうか。

2-1. ロスカット率を下回ったら全ポジション強制決済

口座の証拠金維持率が「ロスカット率」を下回ると、ロスカットが執行されます。

ロスカットが執行されると、保有する全ポジションが強制決済されます。

したがって、投資家はそれまで保有していたポジションの全てを失い、その時点で損失が確定します。

2-2. 【シミュレーション】ロスカットになるのはどんなケース?

ロスカットが執行されるのは、「証拠金維持率 ≦ ロスカット率」となった時点です。

では、具体的にどういった状況になれば、証拠金維持率がロスカット率を下回るのでしょうか。
ここでは、下記条件のもと、ロスカットが執行されるケースについて、具体的にシミュレーションしてみましょう。

預託証拠金:5万円
レバレッジ:50倍
通貨ペア:米ドル/円
取引:為替レート1ドル=100円で、1万通貨(1万ドル)の買いポジション(必要証拠金2万円)
ロスカット率:50%

①1ドル=100円で取引スタート

1ドル=100円・レバレッジ50倍で1万ドル購入する場合の必要証拠金は2万円ですので、取引開始時点での証拠金維持率は、下記の計算式により250%となります。

取引開始時の証拠金維持率(250%)=有効証拠金(5万円)÷ 必要証拠金(2万円)×100

ロスカット率50%まで、まだまだ余裕がありますね。

②相場変動により1ドル=98円になるとどうなる?

米ドル/円の為替相場が1ドル=100円から1ドル=98円になった場合の評価損益は、-2万円です。

評価損益(-2万円) = 98円 - 100円 × 1万通貨

2万円の含み損がでた場合、有効証拠金の額は3万円ですので、この時点での証拠金維持率は下記の計算により150%となります。

証拠金維持率(150%) = 有効証拠金(3万円) ÷ 必要証拠金(2万円) × 100

含み損2万円が発生しても、証拠金維持率はロスカット率50%を上回っていますので、まだ、ロスカットは執行されません

③さらなる相場変動により1ドル=96円になると?

米ドル/円の為替相場が1ドル96円になった場合の評価損益は、-4万円です。

評価損益(-4万円) = 96円 - 100円 × 1万通貨

4万円の含み損が出た場合、有効証拠金の額は1万円ですので、この時点での証拠金維持率は、下記の計算により50%となります。

証拠金維持率(50%) = 有効証拠金(1万円) ÷ 必要証拠金(2万円) × 100

証拠金維持率≦ロスカット率となりました。ここで、ロスカット執行となります。

つまり、このケースでは、為替相場が1ドル=100円から1ドル96円になり、4万円の含み損が発生した時点でロスカットが執行されることになります。

2-3. ロスカット率によって異なるロスカットのタイミング

同じ条件で取引する場合、ロスカット執行のタイミングは、ロスカット率に大きく左右されます。

ロスカットは、「証拠金維持率 ≦ ロスカット率」となった時点で執行されるため、ロスカット率が変わると、ロスカットまでの許容含み損(ロスカットまでに許される負け幅)が変わるからです。

ロスカット率によって、ロスカットまでに許される「負け幅」がどのくらい変わるのか理解しておくことは、ロスカットを回避するうえでとても重要です。

ここでは、下記条件のもと、ロスカット率が変わることでロスカット執行のタイミングがどのくらい変化するのか、具体的にシミュレーションしてみましょう。

預託証拠金:5万円
レバレッジ:50倍
通貨ペア:米ドル/円
取引:為替レート1ドル=100円で、1万通貨(1万ドル)の買いポジション(必要証拠金2万円)

■ロスカットまでの許容含み損の計算方法

ロスカットまでの許容含み損は、下記計算式により算出します。

■ロスカットまでの許容pips数の計算方法

ロスカットまでの許容pips数は、下記計算式により算出します。

※この取引における1pipsの価値は、「取引通貨量(1万通貨)×0.0001×為替レート(100円)=1pipsの価値(100円)」となります。

pipsとは?

「pips」とは、為替相場の値動きをあらわす単位です。

通貨ペア「米ドル/円」の場合、1pips=0.01円ですので、例えば、ロスカットまでの許容pips数が200という場合、1ドル=100円から1ドル=98円までの値動きであれば、ロスカットに耐えられる、ということになります。

2-3-1. ロスカット率100%の場合

ロスカット率100%の場合におけるロスカットまでの許容含み損は、下記計算により3万円となります。

口座残高(5万円)- 必要証拠金(2万円)× ロスカット率(100%) = 許容含み損(3万円)

次に、ロスカットまでの許容pips数を計算すると、下記のようになります。

許容含み損(3万円)÷ 1pipsの価値(100円) = 許容pips数(300pips)

通貨ペア[米ドル/円]の場合、1pips=0.01円ですので、このケースでは、1ドル=100円から1ドル=97円になった段階でロスカットが執行されます。

2-3-2. ロスカット率50%の場合

ロスカット率50%の場合におけるロスカットまでの許容含み損は、下記計算により4万円となります。

口座残高(5万円)- 必要証拠金(2万円)× ロスカット率(50%) = 許容含み損(4万円)

次に、ロスカットまでの許容pips数を計算すると、下記のようになります。

許容含み損(4万円)÷ 1pipsの価値(100円) = 許容pips数(400pips)

通貨ペア[米ドル/円]の場合、1pips=0.01円ですので、このケースでは、1ドル=100円から1ドル=96円になった段階でロスカットが執行されます。

2-3-3. ロスカット率0%の場合

ロスカット率0%の場合におけるロスカットまでの許容含み損は、下記計算により5万円となります。

口座残高(5万円)- 必要証拠金(2万円)× ロスカット率(0%) = 許容含み損(5万円)

次に、ロスカットまでの許容pips数を計算すると、下記のようになります。

許容含み損(5万円)÷ 1pipsの価値(100円) = 許容pips数(500pips)

通貨ペア[米ドル/円]の場合、1pips=0.01円ですので、このケースでは、1ドル=100円から1ドル=95円になった段階でロスカットが執行されます。

2-4. ロスカット率が低い業者ほどロスカットされにくい

2-3. ロスカット率によって異なるロスカットのタイミング」の試算結果をまとめると、下記のようになります。

ロスカット率100%のFX業者で取引する場合と、ロスカット率0%のFX業者で取引する場合とでは、ロスカットまでの許容含み損に2万円もの差があることがわかります。

また、ロスカット率100%のFX業者では1ドル=100円から97円になった段階でロスカットが執行されてしまうところ、ロスカット率0%のFX業者では、1ドル=95円になるまでポジションを持ち続けられます。

つまり、ロスカット率が低ければ低いほど、ロスカット執行されにくいのです。

では、ロスカット率は、高い方がいいのでしょうか、低い方がいいのでしょうか。

次項からは、ロスカット率が高いFX業者と低いFX業者、それぞれののメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。

3. ロスカット率が高いFX業者を利用するメリット・デメリット

ロスカット率が高いFX業者での取引には、下記のようなメリット・デメリットがあります。

ここでは、これらのメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。

3-1. ロスカット率が高いFX業者を利用するメリット

ロスカット率が高いFX業者には、損失が拡大しにくく資金を守りやすい、というメリットがあります。

ロスカット率が高いと、比較的早い段階でロスカットが執行されます。

「ロスカット執行が早い」というとマイナスイメージを抱く方が多いかもしれませんが、ロスカット率が高ければ高いほど、つまり、ロスカットが早ければ早いほど、ロスカット後に残る証拠金は多くなります

3-1-1. ロスカット率が高いほどロスカット執行後に残る証拠金が多い

ロスカット率が変わると、ロスカット執行後に残される証拠金の額にどのくらいの差が生じるのでしょうか。

2-3. ロスカット率によって異なるロスカットのタイミング」の試算結果をもとに、シミュレーションしてみましょう。

■ロスカット率100%の場合

1ドル=97円で全ポジション強制決済となった場合、ロスカット後に残る証拠金は、下記計算により2万円です。

預託証拠金(5万円)+決済額(97円×1万通貨)-買付額(100円×1万通貨)=残高(2万円)

つまり、このケースではロスカット執行後、手元に「2万円」残る計算になります。

■ロスカット率50%の場合

1ドル=96円で全ポジション強制決済となった場合、ロスカット後に残る証拠金は、下記計算により1万円です。

預託証拠金(5万円)+決済額(96円×1万通貨)-買付額(100円×1万通貨)=残高(1万円)

つまり、このケースではロスカット執行後、手元に「1万円」残る計算になります。

ロスカット率100%で取引する場合とロスカット率50%で取引する場合では、ロスカット執行後に残る証拠金の額に2倍もの違いがあることがわかります。

3-1-2. ロスカットが早ければより多くの資金を守れる

上記シミュレーションからもわかるように、ロスカット率が高いFX業者では早い段階でロスカットが執行されるため、含み損が広がりにくく、より多くの資金を守ることができます。

損失を拡大させないためには、保有するポジションを決済する、「損切り」をすることが大切です。

ただ、FX取引に慣れていないうちは損切りのタイミングを逃しやすく、いつ損切りをしようか迷っているうちに、損失が拡大してしまうケースも珍しくありません。

この点、ロスカット率が高いFX業者ならば早めにロスカットしてもらえますので、損失の拡大を防ぎつつ、より多くの資金を守ることができるのです。

3-2. ロスカット率が高いFX業者を利用するデメリット

ロスカット率が高いFX業者での取引には、下記のようなデメリットがあります。

ここでは、これら2つのデメリットについて詳しく解説します。

3-2-1. デメリット① わずかな値動きでロスカットが執行され損失が確定する

ロスカット率が高いと、ロスカットまでの許容含み損が少なく、わずかな値動きでロスカットされてしまうことがあります。

具体的に、考えてみましょう。

2-3. ロスカット率によって異なるロスカットのタイミング」での試算結果をまとめると、下記のようになります。

ロスカット率0%での取引であれば、1ドル=100円から95円になるまで耐えられるところ、ロスカット率100%での取引では、1ドル=100円から97円になった段階でロスカットが執行されてしまいます。

つまり、ロスカット率が高いと、ロスカットまでの許容含み損が少なく、為替相場が少し動いただけでロスカットされてしまう可能性があるのです。

ロスカット率が高いFX業者で取引をする場合は、わずかな値動きも見逃さないよう注意しましょう

3-2-2. デメリット② 損失を挽回するチャンスが早期になくなる

ロスカット率が高いFX業者での取引には、損失を挽回するチャンスを逸しやすい、というデメリットもあります。

相場変動によって含み損が拡大しても、ポジションを持ち続けられれば、相場の回復などにより再び利益を得られる可能性があります。

しかし、ロスカットが執行されてしまうと全ポジションが強制決済されるため、損失を挽回することはできません。

そこで、含み損が広がってきた場合はロスカットを回避すべく、何らかの対策を講じる必要があります。

ただ、ロスカット率が高いFX業者の場合、早い段階でロスカット執行となるため、ロスカット回避のための対策をする時間的余裕がありません。

ロスカット率が高いFX業者で取引をする場合は、ロスカット回避のための対策を実施するチャンスを逃さないよう、予めしっかり準備しておくことをおすすめします

例えば、「証拠金の2%の含み損がでたら追加入金をする」といった自分なりのルールを作っておくのも一つの方法です。

4. ロスカット率が低い業者を利用するメリット・デメリット

ロスカット率が低い業者には、下記のようなメリット・デメリットがあります。

ここでは、これらのメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。

4-1. ロスカット率が低いFX業者を利用するメリット

ロスカット率が低いFX業者には、下記のようなメリットがあります。

ロスカット率が低いFX業者は、ロスカット率が高いFX業者に比べてロスカット執行が遅い傾向にあります。

では、ロスカット執行が遅いと、投資家にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

4-1-1. メリット① 含み損が拡大してもポジションを持ち続けられる

ロスカット率が低いFX業者での取引には、含み損が拡大してもポジションを持ち続けやすい、というメリットがあります。

具体的に、考察してみましょう。

2-3. ロスカット率によって異なるロスカットのタイミング」での試算結果をまとめると、下記のようになります。

ロスカット率100%の取引では、含み損が3万円(1ドル=100円→97円)になった段階でロスカットが執行され、全ポジションが強制決済されます。

これに対して、ロスカット率0%の取引では、含み損が5万円(1ドル=100円→95円)になるまで、ポジションを持ち続けられます。

同じ取引条件でも、ロスカット率が低くなると、ポジションを持ち続けられる期間が長くなるのです。

含み損が拡大したとしてもロスカットさえ回避できればポジションを持ち続けられますので、相場の回復を待ち、再び利益を狙いに行くことも十分に可能です。

4-1-2. メリット② ロスカット回避のための対策を講じやすい

ロスカット率が低いFX業者での取引には、ロスカット回避のための対策を講じやすい、というメリットもあります。

ロスカット率が低いと、つまり、ロスカット執行が遅いと、含み損が発生してからロスカット執行までの間に、ある程度の時間的余裕があります。

その間に、証拠金を追加入金したり、保有するポジションをロスカット前に決済(損切り)したりすることができます。

つまり、ロスカット率が低いFX業者では、ロスカット回避のための対策を講じる時間的余裕があるため、ロスカット執行を回避しやすいのです。

4-2. ロスカット率が低いFX業者を利用するデメリット

ロスカット率が低いFX業者での取引には、ロスカット執行後、資金がほとんど残らない可能性がある、というデメリットがあります。

下記条件で、具体的にシミュレーションしてみましょう。

預託証拠金:5万円
レバレッジ:50倍
通貨ペア:米ドル/円
取引:為替レート1ドル=100円で、1万通貨(1万ドル)の買いポジション(必要証拠金2万円)
※シミュレーションにおいてスプレッドは考慮しない

■ロスカット率100%の場合

①ロスカット率100%の場合におけるロスカットまでの許容含み損は、下記計算により3万円です。

口座残高(5万円)- 必要証拠金(2万円)× ロスカット率(100%) = 許容含み損(3万円)

②ロスカットまでの許容pips数は下記計算により300となりますので、このケースでは1ドル=100円から1ドル=97円になった時点でロスカットが執行されます。

※米ドル/円の場合、1pips=0.01円

許容含み損(3万円)÷ 1pipsの価値(100円) = 許容pips数(300pips)

③1ドル=97円で全ポジション強制決済となった場合、ロスカット後に残る証拠金は、下記計算により2万円です。

預託証拠金(5万円)+決済額(97円×1万通貨)-買付額(100円×1万通貨)=残高(2万円)

つまり、このケースではロスカット執行後、手元に「2万円」残る計算になります。

■ロスカット率0%の場合

では、ロスカット率0%のFX業者で取引をすると、どうなるでしょうか。

①ロスカット率0%の場合におけるロスカットまでの許容含み損は、下記計算により3万円です。

口座残高(5万円)- 必要証拠金(2万円)× ロスカット率(0%) = 許容含み損(5万円)

②ロスカットまでの許容pips数は下記計算により500となりますので、このケースでは1ドル=100円から1ドル=95円になった時点でロスカットが執行されます。

※米ドル/円の場合、1pips=0.01円

許容含み損(5万円)÷ 1pipsの価値(100円) = 許容pips数(500pips)

③1ドル=97円で全ポジション強制決済となった場合、ロスカット後に残る証拠金は、下記計算により0円です。

預託証拠金(5万円)+決済額(95円×1万通貨)-買付額(100円×1万通貨)=残高(0円)

つまり、このケースではロスカット執行後、手元に1円も残らない計算になります。

同じ取引条件でも、ロスカット率100%での取引ならばロスカットが執行されても2万円の資金が残るところ、ロスカット0%での取引では、ロスカットが執行されると手元の資金がゼロになってしまいます。

このように、ロスカット率が低いFX業者では、ロスカット執行後に資金がゼロになる可能性もありますので、注意しましょう

5. ロスカット率が高い業者と低い業者、どちらがおすすめ?

ロスカット率が高いFX業者と、ロスカット率が低いFX業者には、それぞれにメリット・デメリットがあります。

そのため、どちらのタイプのFX業者が合っているかは、人によって異なります。

では、ロスカット率がFX業者と、ロスカット率が低いFX業者は、それぞれどのような人におすすめなのでしょうか。

5-1. ロスカット率が高いFX業者をおすすめする人

以下に該当する方には、ロスカット率が高いFX業者をおすすめします。

5-1-1. FX初心者でトレードに慣れていない人

FXを始めたばかりの方には、ロスカット率が高いFX業者をおすすめします。

FX取引において損失を回避するには、含み損が大きくなる前にポジションを決済し、「損切り」することが大切です。

保有していたポジションを決済してしまえば、損失の拡大を避けられるからです。

ただ、FX初心者でトレードに慣れていないと、損切りのタイミングをつかめず、損失を拡大させてしまうことがあります。

この点、ロスカット率が高いFX業者ならば早い段階でロスカットが執行され全ポジション強制決済となりますので、損失を抑えることが可能です。

5-1-2. 資金を守りたい人

預託証拠金をなるべく減らしたくない人、FXの資金を守りたい人にも、ロスカット率が高いFX業者をおすすめします。

3-1. ロスカット率が高いFX業者を利用するメリット」で解説したように、ロスカット率が高いFX業者では早めにロスカットが執行されるため、全ポジション決済後に残る証拠金が多くなります。

相場の変動により含み損が出た場合も、損失の拡大を防ぎつつより多くの資金を守りたい、という方は、ロスカット率が高いFX業者の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

5-2. ロスカット率が低いFX業者をおすすめする人

以下に該当する方には、ロスカット率が低いFX業者をおすすめします。

5-2-1. 損切りのタイミングを自分で判断できる人

ロスカット率が低い業者では、証拠金維持率がかなり低くなるまでロスカットが執行されません。

そのため、ロスカット率が低い業者はロスカット率が高いFX業者に比べ、損失が拡大しやすい傾向にあります。

ただ、自己判断でしっかり損切りできれば、FX業者によるロスカットに頼らずとも、自らポジションを手放して損失の拡大を防ぐことができます。

そこで、ある程度トレードに慣れてきて、損切りのタイミングを自分で判断できるようになった方は、ロスカット率が低いFX業者を検討してみてはいかがでしょうか。

最初はロスカット率の高いFX業者で練習しつつ、取引回数を重ねてトレードに慣れてきたら、ロスカット率の低いFX業者での取引にチャレンジしてみる、というのもおすすめですよ!

5-2-2. 資金を失うリスクがあってもギリギリまで勝負したい人

ロスカット率が低いFX業者は、預託証拠金を全て失うリスクを承知のうえで、ギリギリまで勝負してみたい人にもおすすめです。

ロスカット率が低いFX業者では、ロスカットが執行されるタイミングが遅いため、含み損が広がってもポジションを持ち続けられます。

もちろん、ポジションを持ち続けることで含み損がさらに広がり、資金のほとんどを失う可能性はあります。

ただ、ロスカットを回避してポジションを持ち続けることさえできれば、相場が回復して利益を得られる可能性も十分にあるのです。

ロスカットが執行されると全ポジションを失い損失が確定してしまいますので、「資金を失うリスクがあることを承知の上で勝負してみたい」という方は、ロスカット率が低いFX業者での取引を検討してみてはいかがでしょうか。

6. 【徹底比較】海外FX業者・国内FX業者のロスカット率

ロスカット執行の基準となるロスカット率は、FX業者によって異なります。

ここでは、主要な海外FX業者と国内FX業者のロスカット率がどのくらいなのか、ご紹介します。

6-1. 海外FX業者のロスカット率

主要な海外FX業者のロスカット率は、下記の通りです。

海外FX業者 ロスカット率 最大レバレッジ
iFOREX 0% 400倍
Hot Forex 10% 1,000倍
XM 20% 888倍
FBS 20% 3,000倍
AXIORY 20% 400倍
Titan FX 20% 500倍
GEM FOREX 20% 1,000倍
Iron FX 20% 1,000倍
LAND-FX 30% 500倍
FX Pro 50% 200倍
IS6FX 50% 1,000倍

多くの海外FX業者では、ロスカットレベルが20%以下と、かなり低めに設定されています。

これは、海外FX特有の「レバレッジの高さ」が大きく関係しています。

ハイレバレッジ取引ではわずかな相場変動で含み損が大きく拡大してしまうため、安易にロスカットされないよう、ロスカット率を低めに設定しているのです。

ロスカット率が低いFX業者での取引を考えている方は、海外FX業者を検討してみてはいかがでしょうか。

おすすめ海外FX業者の比較ランキングTOP10!目的別にベストな業者が選べる」では、おすすめの海外FX業者について詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

6-2. 国内FX業者のロスカット率

国内FX業者のロスカット率は、下記の通りです。

海外FX業者 ロスカット率 最大レバレッジ
DMM FX 50% 25倍
GMOクリック証券 50% 25倍
楽天FX 50~95%の間で任意に設定 25倍
外為ジャパン 60% 25倍
みんなのFX 100% 25倍
マネーパートナーズ 100% 25倍
ヒロセ通商 100% 25倍
マネースクエア 100% 25倍

国内FX業者は海外FX業者に比べてロスカット率が高い傾向にあり、多くの業者がロスカット率を「100%」としています。

ロスカット率が高い業者での取引を検討している方は、海外FX業者だけでなく、国内FX業者も選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

まとめ

ロスカット率とは、ロスカットが執行される証拠金維持率のことをいいます。

口座の証拠金維持率がロスカット率を下回ると、それまで保有していた全てのポジションがFX業者によって強制決済され、損失が確定します。

そのため、FX取引をするにあたっては、口座の証拠金維持率とFX業者が定めるロスカット率を、常に意識しておかなければなりません。

ロスカット率はFX業者によって異なりますが、その値が高いFX業者には下記のようなメリット・デメリットがあります。

これに対して、ロスカット率が低いFX業者には、下記のようなメリット・デメリットがあります。

どちらのFX業者が向いているかは、人によって異なります。

FX初心者でトレードに慣れていない方、大切な資金を守りたい方は、ロスカット率が高いFX業者での取り引きを検討してみてはいかがでしょうか。

これに対して、ある程度トレードに慣れてきた方や、証拠金を全て失うリスクを覚悟のうえでギリギリまで勝負したい方には、ロスカット率が低いFX業者をおすすめします。

海外FX業者は国内FX業者に比べて、ロスカット率が低めに設定されています。

まずは、ロスカット率が高いFX業者でトレードに慣れておいて、ロスカット率が低い海外FX業者でのトレードにチャレンジしてみる、というのもおすすめですよ!

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おすすめ度 ★★★★★

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