NDD(ノンディーリングデスク)方式とは、トレーダーが注文を出した際に、FX会社のディーリングデスク(=ディーラー)が取引に介入せず、市場と直接取引できる方法をいいます。
反対に、FX会社が介入する方法をDD方式といいます。
DD方式とNDD方式にはそれぞれメリット・デメリットがあり、一概にどちらが良いとは言えないものです。しかし「透明性が高い取引ができる」という観点では、NDD方式の方が優れています。業者の裁量が反映されないFX取引をしたいなら、NDD方式のFX会社が向いています。
そして一般的には海外FX会社の多くがNDD方式を採用しているので、NDD方式でFX取引をしたい方には海外FX会社がおすすめです。しかしNDD方式を採用している海外FX業者の中には、「実際はDD方式も併用しているのではないか」と噂されている業者が一部存在します。
この記事では、DD方式とNDD方式の違いやメリット・デメリットを解説した後、本当にNDD方式を採用しているか見極めるポイントも解説します。さらに「6. NDD方式を採用している海外FX一覧」では、真にNDD方式を採用している海外FX業者の一覧もお見せします。
「NDD方式の業者を選んだつもりが実はDD方式だった…」という事態を避けるためにも、ぜひ最後までお読みください。
目次
1. 海外FX業者の多くはNDD方式を採用している
FXを取引する際の方式には、FX会社が胴元となる「DD(ディーリングデスク)方式」と、直接市場に注文が流れる「NDD(ノン・ディーリングデスク)方式」があります。
一般的には、海外FXにはNDD方式、国内FXにはDD方式が採用されています。ただし、最近では国内FXでもNDD方式を採用する会社が増えてきています。
DD方式とNDD方式の違いを簡単にまとめると、以下のようになります。
DD方式 | NDD方式 | |
---|---|---|
ディーリングデスク(ディーラー) | 存在する | 存在しない |
スプレッド | 狭い | 広い |
約定拒否・スリッページ | 起こる | 起こりにくい |
透明性の高さ | 低い | 高い |
両者の違いについてさらに深く理解するため、次の章ではそれぞれの取引方式を詳しく解説していきます。
2. DD方式とNDD方式の違い
DD方式とNDD方式の大きな違いは、「取引の際にディーラーが介在するかどうか」となります。それでは、ディーラーが介在するかどうかで何が違ってくるのか、改めてDD方式とNDD方式それぞれをしっかり理解していきましょう。
2-1. DD方式とは
DD(Dealing Desk/ディーリングデスク)方式は、FX会社(ブローカー)の中にディーリングデスクという部署があり、その担当者を通じて注文を約定させる方式です。
個人トレーダーが発注したFXの取引は、「インターバンク市場」と呼ばれる、金融機関のみが参加する取引所に流れます。この時に、DD方式では、そのまま注文がインターバンク市場に流れず、FX会社のディーラーの裁量によって、注文をどう処理するかが決められます。
そのまま注文を流すこともあれば、流さずに呑み込むことも、反対注文を出すこともあります。
つまり、トレーダーはインターバンク市場と直接取引するのではなく、あくまでFX会社と取引する形となります。
このDD方式では、トレーダーが利益を出せばFX会社の損失となり、トレーダーが損失を出せばFX会社の利益となる「利益相反」の関係となります。
2-1-1. DD方式のメリット
DD方式には、以下の2つのメリットがあります。
①レートが安定していること
②スプレッドが狭い
※スプレッドとは、通貨を売る時の値段(BID)と通貨を買う時の値段(ASK)の差のことです。スプレッドは取引1回ごとに払う必要がある取引コストです。スプレッドの金額が高いことを「スプレッドが広い」、スプレッドの金額が低いことを「スプレッドが狭い」といいます。
DD方式は市場と切り離されている取引方式なので、スプレッドを原則固定とすることが可能です。また、FX会社はトレーダーの損失により利益を得ることができるため、その利益を「スプレッドの狭さ」として還元することができます。
米ドル円のスプレッドを比較してみましょう。NDD方式の海外FX業者では、スプレッドは1pips~1.8pips程度(変動)が一般的です。しかしDD方式の国内FX会社では、0.2pipsの固定スプレッドが主流です。比べてみると、DD方式のスプレッドの方がかなり狭いことが分かりますね。
2-1-2. DD方式のデメリット
一方で、DD方式のデメリットとしては、以下が挙げられます。
①約定拒否がありえる
②スキャルピング(短時間の連続取引)ができない
DD方式では、トレーダーとFX会社が利益相反の関係にあります。トレーダーが儲かればFX会社は損失を被ります。そのため、トレーダーが大きな利益を獲得するような取引(=FX会社の大きな損失になる取引)は約定拒否になる可能性があります。
また、DD方式では、短時間に何度もトレードを繰り返して少ない利益を積み重ねていく「スキャルピング」を受け入れることができません。そのため、DD方式を採用しているほとんどのFX会社ではスキャルピング行為が禁止されています。スキャルピング取引をしたいトレーダーは、DD方式のFX会社では門前払いとなります。
2-2. NDD方式とは
一方、NDD(ノン・ディーリングデスク)方式は、トレーダーの注文をそのまま市場に流す取引方式です。FX会社内にディーリングデスクを置いていないため、取引にFX会社が関与しません。
トレーダーは直接FX市場とやり取りするため、状況に応じて取引ごとにスプレッドが変動しやすいのが特徴です。
DD方式ではトレーダーの損失がFX会社の利益となりますが、NDD方式では収益源はスプレッド(売値と買値の差)しかありません。そのため、NDD方式のFX会社では、取引時のスプレッドがDD方式よりも広くなります。
2-2-1. NDD方式のメリット
NDD方式を採用しているFX会社を選ぶことで、以下の3つのメリットがあります。
①取引にFX会社が介在しないため、透明性が高い
②約定拒否などがほとんど無い
③スキャルピングトレードが可能
NDD方式ではFX会社のディーラーが間に挟まらないため、不正などが起こりにくく透明性が高いといえます。ディーラーの裁量で約定拒否したり、スリッページを意図的に行ったりする余地が無いからです。
また、DD方式を採用しているFX会社では禁止されているスキャルピングトレードも可能です。短時間に何度も注文を繰り返して、少額の利益を積み重ねていきたいトレーダーには、NDD方式採用のFX会社が向いています。
2-2-2. NDD方式のデメリット
NDD方式のデメリットはズバリ、DD方式と比べてスプレッドが広いことです。
トレーダーの損失がFX会社の利益となるDD方式と違い、NDD方式ではスプレッドからしか利益を出すことができないため、スプレッドがどうしても広くなってしまうのです。国内FX会社よりも海外FX会社のスプレッドが広い理由がここにあります。
3. NDD方式にも2種類ある(STP・ECN)
DD方式とNDD方式の違いが分かったところで、さらに理解を深めていきましょう。
NDD方式にはさらに「STP方式」「ECN方式」の2つの方式があります。どちらもFX会社(ブローカー)のディーラーが介在せずトレーダーの注文が直接FX市場に流れる方式です。相違点としては、マッチングさせる方法と相手先に違いがあります。
3-1. STP方式とは
NDD方式のうち、プログラムが自動的にインターバンク市場(金融機関のみが参加する取引所)に注文を流すものを「STP方式」といいます。
STPは「Straight Through Processing(ストレート・スルー・プロセッシング)」の略です。トレーダーから注文があると、自動的に一番安いレートを提示したカバー先LP(リクイディティプロバイダー)とマッチングさせる仕組みです。
カバー先というのは、インターバンク市場の中で、FX会社が提携する金融機関のことを指します。また、その金融機関をLP(リクイディティプロバイダー)と呼びます。
STP方式は、海外FX業者の「スタンダード口座」で採用されている注文方式です。自動的に、複数あるカバー先の中で一番安いレートにスプレッドを載せて、取引を完了させます。スプレッドはやや広くなりますが、ECN方式のような手数料はかかりません。
3-2. ECN方式とは
一方、ECNは「Electronic Communications Network」の略で、カバー先となるLP(リクイディティプロバイダー)だけでなく、他の個人トレーダーやFXブローカー、証券会社との売買注文と自動でマッチングする仕組みをいいます。
DD方式や、NDD方式でもSTP方式の場合、注文が流れる先はインターバンク市場です。インターバンク市場は金融機関しか参加できない市場なので、個人投資家などと直接取引はできません。その点、ECN方式の電子取引所なら、金融機関や他のFX業者はもちろん、個人トレーダーとも直接取引ができます。
株取引のように、板情報を確認して取引するイメージです。
トレーダーの注文が直接「電子取引所(ECN)」に流され、適切な価格でマッチングされます。そのため、スプレッドが狭めというメリットがあります。ただし、スプレッドとは別に取引手数料がかかります。
カバー先となるLPだけでなく個人投資家とも直接やり取りできる方法なので、真に透明性が高い方式といえるでしょう。
4. 透明性が高い取引をしたいならNDD方式がおすすめ
ここまで説明した通り、NDD方式はトレーダーの注文をそのままインターバンク市場に流す透明性の高い注文方式です。
FX会社(ブローカー)のディーラーが介在しないため、ディーラーの裁量によってトレーダーの不利益になるような不正が起こりにくい方式といえます。例えば、意図的な約定拒否やスリッページ(意図した価格と乖離した金額で約定してしまうこと)がほとんど起こりません。
NDD方式を採用しているFX会社の収益源は取引ごとのスプレッドであり、トレーダーが儲けを出してどんどん取引してもらうことでFX会社も利益を出せる構造になっています。一方で、DD方式を採用しているFX会社は、トレーダーが損するほどFX会社が儲けを出す仕組みであり、透明性にはやや疑問が残ります。
透明性の高いFX取引をしたい方や、スキャルピングトレードを行いたい方、約定拒否やスリッページを避けたい方は、NDD方式を採用している海外FX会社(ブローカー)での取引がおすすめです。
5. NDD方式を採用しているか確認する方法
ここまで海外FX業者(ブローカー)が多く採用しているNDD方式について解説してきました。ここからは、「業者が本当にNDD方式を採用しているのか?」を見極めたい方への情報をお届けします。
5-1. 変動スプレッド採用の業者はNDD方式
基本的に、原則固定スプレッドを採用している業者はDD方式、そして変動スプレッドを採用している業者はNDD方式、と考えられます。
スプレッド | |
---|---|
DD方式 | 原則固定スプレッド例:原則0.2銭(米ドル/円) |
NDD方式 | 変動スプレッド例:ある時は1.6pips、ある時は2.0pips |
スプレッドとは、FX取引をする際の買値と売値の差のことです。取引一回ごとに発生する取引コストと考えて問題ありません。
国内FX会社の場合、スプレッドは原則固定です(例えば米ドル/円のスプレッドは0.2円が主流)。ここまで説明したように、DD方式ではトレーダー対インターバンク市場ではなくFX会社との相対取引となるため、市場価格の変動にかかわらずスプレッドを固定にできるのです。
一方、NDD方式はトレーダーと市場との直接取引となるため、市場での価格の動きによって、スプレッドが高くなったり低くなったりします。そのため、スプレッドも常に変動します。
海外FX業者のほとんどは変動スプレッドを採用しているため、取引方式もNDD方式が主流となっています。
5-2. ただし一部DD方式では?と噂されている業者がある
ここまで説明したように、ほとんどの海外FX業者はNDD方式を採用しています。しかし、中にはネット上で「実はDD方式も併用しているのではないか?」と噂されている業者もあります。
本当にNDD方式だけ採用しているのかを明確に確認する術はないため、100%NDD方式かは業者にしか分からないというのが実際のところです。
例えば、GEMFOREXは公式サイトにおいて「NDD方式を採用している」としています(※1)。しかしノースプレッド口座のスプレッドがNDD方式ではありえないほど低いこと、薄利のはずなのにボーナスが豪華すぎることなどから、「NDD方式だけでなくDD方式も採用しているのではないか」という見方が一般的です。
また、GEMFOREXの公式サイトにDD方式をおすすめしている記事もある(※2)ため、実際にはNDD方式とDD方式を両方採用しているのではないかと考えられます。
※1:https://gemforex.com/vip/87519/topmedia/beginner/fx-company-profit/
※2:https://gemforex.com/vip/87519/topmedia/choice/dd/
海外FX業者が「NDD方式を採用している」と公言していても、「完全NDD」と書いていない場合は、一部の取引でDD方式を併用している可能性があります。
5-3. NDD方式を採用している業者の特徴
業者が採用している取引方法が本当にNDD方式だけなのか、100%の真実は業者本人にしか分かりません。しかし、ここではNDD方式である可能性が高い業者の特徴をお教えします。
ズバリ、NDD方式を採用している可能性が高い業者の特徴は、以下の3点です。
1. スキャルピング・自動売買・大量注文を禁止していない
2. 提携しているLPの数が多い
3. ボーナスを提供していない
特徴1. スキャルピング・自動売買・大量注文を禁止していない
ディーラーが存在するDD方式を採用している場合、一度に大量の注文が来るとカバーが間に合わない可能性があります。そのため、スキャルピングや自動売買、大量注文を禁止しています。
逆に、注文をそのまま市場に流すNDD方式の場合は、これらを禁止する必要がありません。つまりスキャルピングを禁止していない業者は、NDD方式を採用している可能性が高いといえるでしょう。
特徴2. 提携しているLPの数が多い
LP(リクイディティプロバイダー)とは、FX業者のカバー先となるが金融機関のことです。DD方式の場合は、トレーダーからの注文を一旦呑みこみ、ディーラーが自社の有利になるように注文をし直すため、LPの数は少なくても問題ありません。しかしNDD方式の場合は、LPの数が多いほど市場に出した注文が約定しやすくなります。そのため、提携しているLPの数が多い業者は、NDD方式の可能性が高いといえます。
特徴3. ボーナスを提供していない
NDD方式の場合、FX業者の儲けは注文ごとに得られる手数料(スプレッド)のみです。そのため、トレーダーの損失が業者の利益になるDD方式と比べると、薄利になります。儲けが出にくい構造であることから、あまり大々的なボーナスを打てないのがNDD方式の特徴です。
ただし、XMTradingのように、100%NDD方式採用を公言していながらもボーナスを提供しているFX業者も一部存在します。ここで紹介したものはあくまで「このような傾向がある」という認識程度に留めておくと良いでしょう。
6. NDD方式を採用している海外FX一覧
ここまでNDD方式について解説してきましたが、一番知りたいのは「NDD方式を採用している海外FX業者はどれなのか」ということではないでしょうか。ただし、実際のところどうなのかは業者自身にしか分からないブラックボックスです。
そこで、公式サイトで公表されている情報とインターネット上での評価を徹底的に調べた上で、NDD方式かどうかをまとめた表を作成しました。ぜひ参考にしてみてください。
取引方式 | NDDであると考えられる根拠 | |
---|---|---|
XMTrading | 高確率でNDD方式 STP方式・ECN方式 | 公式サイトで「全てNDD」との表記あり(※1) |
AXIORY | 高確率でNDD方式 STP方式・ECN方式 | 公式サイトで「ディーリングデスクを持たない」との表記あり(※2)/LPの数が多く名前も公表している |
TitanFX | 高確率でNDD方式 STP方式・ECN方式 | 公式サイトで「全注文NDD」との表記あり(※3)/カバー先LPも公開 |
Tradeview | おそらくNDD方式 STP方式・ECN方式 | カバー先であるLP数が多い |
FBS | おそらくNDD方式 STP方式・ECN方式 | 公式サイトで「NDDとSTP」との表記あり(※4) |
FXGT | おそらくNDD方式 STP方式・ECN方式 | 公式サイトで「STPかNDD」との表記あり(※4) |
FX Pro | おそらくNDD方式 STP方式・ECN方式 | 公式サイトで「全てNDD」との表記あり(※4) |
HotForex | おそらくNDD方式 STP方式・ECN方式 | 公式での表記なし |
GEMFOREX | NDD方式だが一部DD方式? | 公式サイトで「NDD採用」との表記あり(※7)ただし「全て」とは書いていない |
LAND-FX | NDD方式だがDD方式ではないかという噂あり | 公式サイトで「NDD採用」との表記あり(※8)ただし「全て」とは書いていない |
※1:XM公式サイトにて、「全口座において、人為的な介入なしに注文を約定させる、NDD(ノーディーリングデスク)のA/Bハイブリッド注文方式が採用されています。」という表記あり。
※2:AXIORY公式サイトにて、「私たちはいかなる価格操作も、ディーリングデスクの利用もしておらず、リアルなインターバンク取引条件と狭いスプレッドをご提供しております。」という表記あり。
※3:TitanFX公式サイトにて、「全注文がディーリングデスクを介さず(NDD)、リクオートなしで発注」という表記あり。
※4:FBS公式サイトにて、「注文はNDD(ノンディーリングデスク)及びSTP(ストレート・スルー・プロセッシング)で実行されます。」という表記あり。
※5:FXGT公式サイトにて、「We are an STP (Straight through processing), or an NDD (No dealing desk) broker providing Market Execution.」という表記あり。
※6:FX Pro公式サイトにて、「すべてのクライアント取引は、Dealing Desk 1 の介入なしで実行」という表記あり。
※7:GEMFOREX公式サイトにて、「当社GEMFOREXもNDD方式を採用しております。」という表記あり。
※8:LAND-FX公式サイトにて、「Competitive Pricing No Dealing desk」という表記あり。
7. NDD方式を採用しているおすすめ海外FX業者
最後に、NDD方式を採用している海外FX業者の中でも特におすすめの会社を3つ紹介します。
7-1. XM(XMTrading)
XMTradingは、公式サイト内で完全NDD方式であることを公表しています。
XMTrading(エックスエム)では、全てのオーダーは、人的な判断が介在しない機械的なNDD(ノーディーリングデスク)システムによって執行されます。その為、お客様の利益に相反する約定操作が発生しない、公平な取引環境を実現し、提供することができます。
信頼性が高く日本人トレーダーからの信用を得ているXMなので、サイトに書いてあることに間違いは無いと考えられます。またXMは、完全NDD方式を採用している業者では珍しくボーナスを提供しているため、お得に海外FXを行いたい方におすすめです。
運営会社 | Tradexfin Limited(セーシェル共和国) |
---|---|
最大レバレッジ | 最大1000倍 |
取引コスト | スタンダード口座の平均スプレッド USD/JPY:1.6pips ※XMポイントプログラム(取引量に応じてポイントが貯まり、ボーナスに換金できる仕組み)があるため、実質スプレッドはもう少し狭まる |
最低取引枚数 | 100通貨 |
ボーナス | ・新規口座開設で5,000円ボーナス |
キャンペーン | ・100%(最大500ドルまで)+20%(その後4,500ドルまで)の入金ボーナス ・XMポイントプログラムで取引ごとにボーナスが貯まる |
7-2. AXIORY(アキシオリー)
出典:AXIORY公式サイト
AXIORYは、公式サイト内で「ディーリングディスクを持たない」ことを公言しています。
Axiory Globalは深い市場流動性を利用しており、ディーリングデスクを持たない取引方式の範囲内で、インターバンク市場レベルの競争力の高いプライスにてお客様にはお取引をしていただいております。 私たちはいかなる価格操作も、ディーリングデスクの利用もしておらず、リアルなインターバンク取引条件と狭いスプレッドをご提供しております。
引用:https://www.axiory.com/jp/trading-condition/spreads-swaps-and-dividends
AXIORYは海外FX業者の中でも「高い透明性」にこだわった会社であり、カバー先となるLP(リクイディティ・プロバイダー)の名前や、約定スピード、スリッページ率までを全て公式サイトで公開しています。
NDD採用の海外FX業者の中でも、透明性の高さと約定率にこだわりたい方は、AXIORYをおすすめします。
運営会社 | Axiory Global Ltd.(ベリーズ) |
---|---|
最大レバレッジ | 最大400倍 |
取引コスト | スタンダード口座の平均スプレッド USD/JPY:1.5pips |
最低取引枚数 | 1,000通貨 |
ボーナス キャンペーン |
通常開催はしておらず、期間限定の入金ボーナスなどを開催 |
7-3. TitanFX(タイタンFX)
出典:TitanFX公式サイト
TitanFXは、公式サイト内で、全注文がNDDであることを公言しています。
Titan FXの最新テクノロジーにより、全注文がディーリングデスクを介さず(NDD)、リクオートなしで発注されます。
AXIORY同様に、LP(リクイディティ・プロバイダー)の名前も公式サイトのトップページで公開しているため、真にNDD方式を採用している可能性が高いと言えます。ボーナスキャンペーンはありませんが、安心できる取引環境で海外FXをしたい方におすすめの業者です。
運営会社 | Titan FX Limited.(バヌアツ共和国) |
---|---|
最大レバレッジ | 最大500倍 |
取引コスト | スタンダード口座の平均スプレッド USD/JPY:1.3〜1.5pips |
最低取引枚数 | 1,000通貨 |
ボーナス キャンペーン |
ボーナスキャンペーンは一切無し |
まとめ
この記事では、海外FX会社が多く採用している「NDD方式」について、さまざまな情報をお伝えしてきました。
今回解説した内容を最後に簡単にまとめると、以下のようになります。
◆NDD方式を採用している場合、FX会社内にディーリングデスク(=ディーラー)が存在しない
◆透明性が高いこと、約定拒否やスリッページが起こりにくいことがメリット
◆DD方式と比べると、スプレッドは広いため取引コストが高い
◆NDD方式採用を公表している海外FX会社の中には、「DD方式も採用しているのでは?」と噂されている業者もある
「透明性の高さにこだわってFX取引をしたい!」という方は、今回お伝えした内容を再確認した上で業者選びをしてみてくださいね。
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