海外FXコラム FXは少額から取引可能!初心者におすすめの理由と注意点を解説

FXは少額から取引可能!初心者におすすめの理由と注意点を解説

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「FXをやってみたいけれど、いきなり大金を運用するのは怖い」
「投資って、やっぱりある程度まとまった資金がなければチャレンジできないの?」

そう思っている人は、少なくありません。

FXは、少額からでも取引可能な投資商品です。

では、FXは具体的にどのくらい少額から取引できるのでしょうか。

また、少額取引にはどのようなメリット・デメリットがあり、取引をするにはどのような点に注意すればいいのでしょうか。

この記事では、下記のポイントについて詳しく解説します。

この記事のポイント

・ FXはどのくらい少額から取引可能なのか
・ 少額で取引をするメリット、デメリット
・ 実際に、少額からFXを始めた人の成功事例
・ 少額からの取引で成功した人の共通点
・ FX初心者にありがちな失敗とおすすめの対策
・ 少額取引に適したFX口座選びのポイント
・ 少額取引におすすめのFX口座

この記事が、少額からFXを始めてみようと考えているあなたのお役に立つことを願っています。

目次

1. FXは少額取引可能!いくらから始められる?

海外FX業者 最低入金額 取引最小ロット数 最大レバレッジ 必要証拠金 取引開始に必要な最低資金
XM
(スタンダード口座)
5ドル 0.01ロット(1,000通貨) 1000倍 113円 500円
XM
(マイクロ口座)
5ドル 0.01ロット(10通貨) 1000倍 1円 500円
AXIORY 200ドル 0.01ロット(1,000通貨) 400倍 250円 2万円
Titan FX なし 0.01ロット(1,000通貨) 500倍 200円 200円
FBS
(スタンダード口座)
100ドル 0.01ロット(1,000通貨) 3,000倍 33円 1万円
FBS
(セント口座)
1ドル 0.01ロット(10通貨) 1,000倍 1円 100円

上表は、取引開始に必要は最低資金の額を、FX業者別に算出したものです。

業者によっては数百円から取引を始められるなど、この表を見ると、FXが以下に少額から始められる投資商品であるか、ということがよくわかります。

では、具体的にどのくらい少額からのトレードが可能なのでしょうか。

また、その金額はどのように算出されるのでしょうか。

ここではまず、FXの少額取引に関して知っておくべき基本事項について、わかりやすく解説します。

この章のポイント

・ FXはどのくらい少額から取引可能なのか
・ FX口座の最低入金額について
・ 取引開始に必要な最低資金はいくら?

1-1. FXはどのくらい少額から取引可能?ポイントは取引最小ロットとレバレッジ

FX業者の中には、最低100円から取引を始められるところが存在します。

ただ、取引開始に必要な最低資金の額はFX業者によって異なりますので、「FXを始めるのに最低いくら必要なのか」ということを理解するには、下記のポイントについて理解しておく必要があります。

そこでまずは、FXを始めるために必要な最低資金を算出するために知っておくべき下記基本事項について、わかりやすく解説します。

・ FXの必要証拠金の計算方法
・ 必要証拠金を最少額に抑える取引条件
・ 最小ロット・最大レバレッジで取引する場合の必要証拠金を算出

① FXの必要証拠金の計算方法

FXの取引に必要な資金のことを「必要証拠金」といい、その金額は、下記の計算式により算出します。

下記取引条件のもと、計算してみましょう。

【試算条件】
・ 通貨ペア:米ドル/円
・ 為替レート:1ドル=100円
・ 取引通貨量:1万ドル(1万通貨)
・ レバレッジ:100倍

この試算条件を上記計算式に当てはめると、下記のようになります。

必要証拠金(1万円)=注文時のレート(100円)×取引通貨量(1万通貨)÷レバレッジ(100倍)

よって、この取引の必要証拠金は、1万円となります。

必要証拠金の計算方法はFXをするうえで必須の知識ですので、必ず理解しておきましょう。

② 必要証拠金を最少額にする取引条件は[最小ロット]×[最大レバレッジ]

FXの取引を行うには必要証拠金を入金する必要がありますが、一般的にはレバレッジが高い方が必要証拠金は少なくなります。

なぜなら必要証拠金は以下のように計算するからです。

■[必要証拠金=注文時のレート×取引通貨量÷レバレッジ]

そのため、取引通貨量が少なければ少ないほど、また、レバレッジが高ければ高いほど、少額でのトレードが可能となります。

FX取引に必要な資金を最も安く抑えるには、「最小ロット」×「最大レバレッジ」で考えることが最も安くする条件なのです。

「取引最小ロット」と「最大レバレッジ」がわからない方にこの2つを解説します。

■取引最小ロット

FX業者では、取引において売買する通貨量に関して「最小ロット」が定められており、その数量以上からでなければ取引ができません。

例えば、A社の取引最小ロットが1,000通貨である場合、10通貨だけ売買したいと思っても、1,000通貨以上でしか売買できないのです。

用語解説:ロット(Lot)とは?

ロット(Lot)とは、FX取引で売買する通貨数をあらわす単位です。
海外FX業者では、1ロット=10万通貨が一般的です。ただし、口座の種類によっては、1ロット=1,000通貨の場合もあります。

■最大レバレッジ

FXのレバレッジとは、口座に預けている証拠金の何倍もの取引ができる仕組みのことをいいます。

例えば、レバレッジを10倍に設定した場合、口座の預託証拠金が1万円であれば、10万円分の取引をすることが可能です。

設定可能なレバレッジの上限はFX業者によって異なり、レバレッジが高ければ高いほど、取引に必要な資金が少なくなります。

③ 最小ロット・最大レバレッジで取引する場合の必要証拠金を計算

では、最小ロット・最大レバレッジで取引する場合に、どのくらい少額から取引できるのか、実際に計算してみましょう。

今回は、XMの「マイクロ口座」で取引をすると仮定して、試算してみます。

海外FX業者 取引最小ロット数 最大レバレッジ 取引条件
XM
(マイクロ口座)
0.01ロット(10通貨) 1000倍 通貨ペア:米ドル/円レート:1ドル=100円

XM「マイクロ口座」の取引最小ロット数は10通貨、最大レバレッジは1000倍ですので、最小ロット・最大レバレッジで取引する場合の必要証拠金は、下記計算により1円となります。

必要証拠金(1円)=注文時のレート(100円)×取引通貨量(10通貨)÷レバレッジ(1000倍)

取引通貨量とレバレッジによっては、1円からのトレードが可能なのですね!

1-2. 少額でFXをするなら最低入金額にも注意!

少額からFXを始めるにあたり1つ注意しなければならないのが、FX業者が定める「最低入金額」です。

最低入金額とは、FX業者で口座を開設するにあたり、最初に入金しなければならない最低金額のことをいいます。

例えば、「最低入金額1万円」の海外FX業者で口座を開設する場合、1円から取引可能であるとしても、口座に1万円入金しなければ取引を始められません。

1-3. 取引に必要な最低資金はいくら?

FXを始めるために最低限必要な資金は、下記2つのうち、高い方の金額となります。

① 最小ロット×最大レバレッジで取引する場合の必要証拠金
② 口座の最低入金額

下表では、① 最小ロット×最大レバレッジで取引する場合の必要証拠金と、② 口座の最低入金額をもとに算出した「取引開始に必要な最低資金」を、FX業者ごとにまとめてみました。

海外FX業者 最低入金額 取引最小ロット数 最大レバレッジ 必要証拠金 取引開始に必要な最低資金
XM
(スタンダード口座)
5ドル 0.01ロット(1,000通貨) 1000倍 113円 500円(最低入金額)
XM
(マイクロ口座)
5ドル 0.01ロット(10通貨) 1000倍 1円 500円
AXIORY 200ドル 0.01ロット(1,000通貨) 400倍 250円 2万円
Titan FX なし 0.01ロット(1,000通貨) 500倍 200円 200円(必要証拠金)
FBS
(スタンダード口座)
100ドル 0.01ロット(1,000通貨) 3,000倍 33円 1万円
FBS
(セント口座)
1ドル 0.01ロット(10通貨) 1,000倍 1円 100円

※通貨ペア=米ドル/円、1ドル=100円として計算

AXIORYとTitanFXを比較すると、最小ロット・最大レバレッジで取引する場合の必要証拠金は、AXIORYの方が少額です。

しかし、AXIORYでは最低入金額2万円となっていますので、FXを始めるには最低でも2万円の資金が必要です。

これに対してTitanFXでは最低入金額に関する規制がないため、必要証拠金さえ入金すれば、取引を始められます。

上述のように、最小ロット×最大レバレッジで取引する場合の必要証拠金が少額でも、口座の最低入金額によっては、それ以上の資金が必要になるケースがあります。

どのくらい少額から取引が可能なのか調べる際は、FX口座ごとの① 最小ロット、② 最大レバレッジ、③ 口座の最低入金額、の3点について必ず確認しましょう。

2.少額でFXをするメリット4つ

FXの少額取引には、下記のようなメリットがあります。

ここでは、これら4つのメリットについて、詳しく見ていきましょう。

2-1. 気軽にFXを始められる

少額でのFX取引には、初心者の方でも気軽にFXを始められる、というメリットがあります。

一般に、投資というと、「ある程度まとまった資金がなければ始められない」と考えている人が少なくありません。
投資デビューしたいと思っていても、まとまった資金が必要となると、最初の一歩を踏み出しにくいですよね。

この点、FXならば数円、数百円といったかなり少額の資金でも取引をすることが可能です。
少額から始められるならば、「試しにやってみようか」と思う方も多いのではないでしょうか。

このように、少額でのFX取引には、FXデビューへのハードルを下げ、気軽に取引を始められる、というメリットがあるのです。

2-2. 損失を小さく抑えられる

少額でのFX取引には、損失を小さく抑えられる、というメリットもあります。

取引による損益は、投資金額に比例します。
FXは他の投資運用と比較しても、かなり少額から始めることができる運用方法です。

投資金額が大きくなれば、得られる利益も大きくなりますが、被る損失も大きくなります。
具体例を上げて、考察してみましょう。

■資金100万円で10%の損失

例えば、100万円の資金で取引を行い、10%の損失が発生したと仮定しましょう。
この場合、トレーダーは資金10万円を失います。

■資金1万円で10%の損失

次に、1万円の資金で取引を行い、上の例と同じく10%の損失が発生したと仮定します。
このとき、トレーダーが失う資金は1,000円です。

以上のように少額での取引ならば、損失が発生したとしてもその金額を少なく抑えられるのです。
ローリスクで取引できるというのは、FX初心者の方にとって、かなり魅力的なポイントと言えるでしょう。

2-3. 心理的余裕をもって取引できる

少額でのFX取引には、心理的余裕をもって取引できる、というメリットもあります。

極端な例ではありますが、

「この取引に全てをつぎ込む!」
「今回の取引で失敗すると、100万円失ってしまう!」

などと思っていては、心理的余裕を失って感情的になったり、正常な判断ができず売買や損切りのタイミングを間違いやすくなったりします。

一方、少額の取引であれば損失が発生したとしてもわずかな金額ですので、心理的な余裕が生まれやすく、落ち着いてトレードに集中できるでしょう。

2-4. FXの経験を積める

少額でのFX取引には、初心者の方でもFX取引の経験を積みやすい、というメリットもあります。

FX取引の勝率を上げるには、実践経験を積む必要があります。

より効率的に利益を出す方法や、取引に関する判断能力は、何度も取引を重ね、成功や失敗を繰り返す中で培われるからです。

そこで、FX初心者としては取引回数を重ね経験を積みたいところですが、取引に多額の資金が必要となると、一度の失敗で被る損失が大きく、経験を積む前に資金がショートする可能性もあります。

この点、少額の取引ならば、たとえ失敗して損失を被ってもわずかな金額ですので資金がショートするリスクはかなり低いでしょう。

また、わずかな損失であれば心理的負担も軽いため、「もう一度チャレンジしてみようか」という気持ちになりやすいのではないでしょうか。

ローリスクな少額取引は、FX初心者の方が実践経験を積むうえで、とてもおすすめの方法と言えます。

3. 少額でFXをするデメリット2つ

FXの少額取引には、下記のようなデメリットもあります。

ここでは、これら2つのデメリットについて、詳しく見ていきましょう。

3-1. 得られる利益が少ない

FXの少額取引には、得られる利益が少ない、というデメリットがあります。

前章の「2-2. 損失を小さく抑えられる」で解説したように、FX取引の損益は、投資金額に比例します。
そのため、投資金額の少ない取引では、大きな資金を動かす取引に比べ、得られる利益が少なくなってしまいます。

具体例を上げて、考察してみましょう。

■資金100万円で20%の利益

例えば、100万円の資金で取引を行い、20%の利益が発生したと仮定しましょう。
この取引でトレーダーが得られる利益は、20万円です。

■資金1万円で20%の利益

次に、1万円の資金で取引を行い、上の例と同じく20%の利益が発生したと仮定します。
このとき、トレーダーが得る利益は2,000円となります。

以上のように、FXの少額取引では、トレードにより得られる利益が少なくなってしまうのです。

3-2. ロスカットのリスクが高い

FXの少額取引には、ロスカットのリスクが高い、というデメリットもあります。

ロスカットとは、口座の証拠金維持率がロスカット率を下回った場合に、その時点で保有する全ての未決済通貨が強制決済される仕組みのことをいいます。

ロスカットが執行されると、その時点で損失が確定します。

理論上、FXは1円から取引することが可能です。

ただし、口座に1円しか預けず資金に全く余裕のない状態で取引をすると、ほんのわずかな相場変動によって口座の証拠金維持率がロスカット率を下回り、あっという間にロスカットが執行されてしまうことがああります。

用語解説:証拠金維持率とは?

証拠金維持率とは、口座の必要証拠金に対する、有効証拠金の割合を表す値で、下記計算式により算出します。

[証拠金維持率=有効証拠金÷必要証拠金×100]

例えば、必要証拠金が100円、有効証拠金が100円である場合、下記計算により口座の証拠金維持率は100%となります。

証拠金維持率(100%)=有効証拠金(100円)÷必要証拠金(100円)×100

① 最小ロット×最大レバレッジで取引する場合の必要証拠金
② 口座の最低入金額

※ロスカットのリスクについては「海外FXのロスカットとは?ロスカット回避のシミュレーションを紹介」で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

Point!

ロスカットを回避するには、FX口座に十分な資金を預託しておき、資金的に余裕のある状態で取引することが大切です。

具体的には、必要証拠金の5倍の金額を口座に預託しておきましょう。
例えば、取引の必要証拠金が1,000円である場合、その5倍の金額である5,000円を、口座に預託しておくのです。

これにより口座の証拠金維持率が高まり、ロスカット執行のリスクを回避しやすくなります。

4. 少額からFX取引を始めた人の成功事例と成功者の共通点

少額からのFXデビューでも、いつかは大きな利益を得たいですよね。
実際、FXトレーダーの中には、少額から取引を始め、大成功した人がいます。

ここでは、実際の成功事例と、少額から取引を始めて成功した人に共通するポイントについて、ご紹介します。

4-1. FXの少額取引で億り人に!成功事例を紹介

少額から取引を始めた人の中には、FXトレーダーとして大成功した人がいます。

■投資資金20万円から3億円稼いだイケポンさんの事例

イケポンさんは、大学生だった2006年に投資資金20万円でFXデビューしました。
最初の2年間は全く利益を上げられず、資金を全て失ってしまったこともあったそうです。
しかし、1日16時間チャートをチェックするなど粘り強い努力を続け、10年経った今では3億円の利益を出すトレーダーになりました。

▼イケポンさんのインタビュー記事

若手FXトレーダーが一気に3億円稼いだ手法」東洋経済オンライン

インタビューでは、イケポンさんの失敗談や勝ち組トレーダーになれた理由などについて、語られています。FXで成功するうえでの心構えについても紹介されており、これからFXを始める人にとってとても参考になるでしょう。

■少額取引から始め安定的な利益を出すメイさんの事例

メイさんは、2011年1月、退職をきっかけにFXトレーダーに転身しました。
貯金がなかったこともあり、最初はかなり少額でのトレードだったそうです。

少額での取引を重ねて少しずつ資金を増やし、今では年間数百万円~1,000万円程度の利益を、安定的に出せるようになっています。

▼メイさんのブログ

FX投資家・メイの逆張り相場ブログ

ブログでは、実際の投資手法やおすすめのFX業者、週間・月間・年間収支などが公開されていますので、ぜひ参考にしてください。

4-2. 少額取引から始めて成功する人に共通するポイント3つ

では、これからFXを始める人がトレーダーとして成功するには、どうすればいいのでしょうか。
少額取引からFXを始めて成功している人には、下記のような共通点があります。

① 根拠をもって取引している

FXで成功している人は、根拠をもって、取引をしています。

経済指標の動きを見ていたり、チャートを徹底的に分析していたりと、やり方は人それぞれ異なるものの、FXで成功した人は皆、しっかりとした根拠をもって通貨の売買をしています。

もちろん、感覚的な取引をしていても、ビギナーズラック的に利益を得られる可能性はあるでしょう。しかしそれでは、勝率が上がりませんし、根拠のない取引を繰り返していると、いつか大きな損失を出す可能性があります。

少額取引はリスクの低いトレードスタイルですが、根拠をもって取引する人と感覚で取引する人では、勝率に大きな差が生じます。

FXをする際は資金の大小にかかわらず、自分なりの根拠を持って取引をすることが大切です。

② 自分の取引ルールを厳守している

少額取引から始めて成功している人には、自分の取引ルールを厳守している、という共通点もあります。

相場が予想外の動きをしたり、含み損が膨らんだりすると、焦って決済したくなることもあるでしょう。

しかし、ハプニングが起きるたび無計画に決済していては、損失をさらに拡大させてしまう可能性があります。

この点、FXで成功している人は、たとえ損失を被ったとしても自分の取引ルールを厳守しているため、取引にブレがありません。

もちろん、成功している人が全く損失を出さないわけではなく、ときには多額の損失を被ることもあります。

しかし、損失を出したからといって慌てず、自分の取引ルールに則ってトレードを継続していると、勝率が上がりやすくなります。

これからFXを始める方は、レート変動に動揺せず、自分なりの取引ルールをしっかり守ってトレードすることをおすすめします。少額取引ならば、たとえ損失を出したとしても少額ですので、FX初心者の方でも心理的余裕をもって取引できるでしょう。

③ 複利で運用して取引資金を増やしている

少額から始めてFXで成功している人の多くは、複利で運用して取引資金を少しずつ増やしています。

では、単利運用と複利運用では、取引資金にどのような違いが生じるのでしょうか。

■単利運用

単利運用では、得られた利益に関係なく、同じ金額の資金を運用し続けます。

例えば、元本10万円を年利10%で単利運用する場合、経年に伴う取引元本の変化は下表の通りです。

経過年数 1年 2年 3年 4年 5年
元本 10万円 10万円 10万円 10万円 10万円
利益 1万円 1万円 1万円 1万円 1万円

この試算では、5年経過しても元本10万円のままですので、得られる利益にも変化はありません。

■複利運用

複利運用では、得られた利益をさらに投資することで、徐々に投資金額を増やしていきます。

例えば、元本10万円を年利10%で複利運用する場合、経年に伴う取引元本の変化は下表の通りです。

経過年数 1年 2年 3年 4年 5年
元本 10万円 11万円 12万1,000円 13万3,100円 14万6,410円
利益 1万円 1万1,000円 1万2,100円 1万3,310円 1万4,641円

この試算では、5年後の投資金額が14万6,410円と、運用開始当初の約1.5倍に増えています。

そして、投資金額の増加に伴い、得られる利益も増えていることがわかります。

このように、複利運用では得られた利益を投資資金に加えて運用するため、短利運用に比べて、取引資金を増やせるのはもちろん、大きな利益を狙うことができるのです。

少額からFXを始めるならば、複利で運用し、取引資金を徐々に増やしていくことをおすすめします。

5. FXで少額取引したい人にありがちな失敗とおすすめの対策

FXの少額取引は、基本的にリスクの低いトレード手法です。

ただし、少額からFXを始める方の中には下記のような失敗をする人も多いため、注意しましょう。

この章では、少額からFXを始める人にありがちな失敗と、おすすめの対策について、ご紹介します。

5-1. 無計画に何度も通貨を購入する

少額で取引をしていると、「負けてもわずかな金額なのだから、色々な通貨ペアでトレードしてみよう」と考え、無計画に通貨(ポジション)を購入しがちです。

しかしFXは、やみくもに取引すればいい、というものではありません。

根拠もなく無計画に通貨を購入していると、損失が続き、いつの間にか大金を失ってしまっていた、というような事態にも陥りかねません。

■取引ルールに則って根拠のあるトレードを

想定外の損失拡大を防ぐためには、FXを始める前に自分なりの取引ルールを定め、そのルールに則った取引をすることが大切です。

具体的には、下記のようなポイントについて、ルールを定めておくといいでしょう。

FXの取引ルール作りで決めておくべきポイント

・ 取引スタイル(超短期売買・短期売買・中長期売買)
・ 利益を確定させるタイミング
・ 損切りをするタイミング
・ ポジションエントリー(通貨を買う)のタイミング

また、「4-2. 少額取引から始めて成功する人に共通するポイント3つ」でも述べたように、FX取引を感覚的に行っていては、いつまでたっても勝率を上げられません。

FXで勝つには、取引を重ねる中でチャートを読む力や値動きを予想する力を身に着け、自分なりの根拠をもってトレードすることが大切です。

5-2. 損切りのルールを守れない

FX初心者の方の中には、損切りのルールを守れず、損失を拡大させてしまう方が少なくありません。

FXを始めて間もない頃は、相場の値動きに一喜一憂しがちです。

相場が値下がりして含み損が拡大すると、「損益がプラスに転じるまでもう少し待ってみよう」と損切りルールを破り、ポジションを保有し続けてしまうこともあります。

しかし、こういったことを繰り返していては、含み損がさらに拡大し、損切りした方が損失を小さく抑えられた、といった事態にもなりかねません。

■損切りルールを厳守して損失拡大を防止

FXをする際は、たとえ少額取引であっても自分が決めた損切りルールを徹底的に厳守し、損失の拡大を防ぎましょう。

感情に流されず損切りをすることは、利益を出すことと同じくらい大切なのです。

用語解説:損切りとは?

損切りとは、損失がある一定ラインを超えた段階で、保有する通貨を売却し、損失を確定させることをいいます。
これにより、さらなる損失の拡大を防ぐことができます。

5-3. レバレッジを高く設定しすぎる

1-1. FXはどのくらい少額から取引可能?ポイントは取引最小ロットとレバレッジ」で解説したように、FXではレバレッジと高くすればするほど、取引に必要な資金を安く抑えられます。

そのため、FX初心者の方の中には、いきなり、数百倍、数千倍といった超ハイレバレッジ取引に手を出してしまう人が少なくありません。

もちろん、ハイレバレッジ取引が全て悪いわけではありませんが、FX取引に慣れておらず、リスク管理もままならない初心者がいきなり手を出すのは危険です。

ハイレバレッジ取引では、預けた資金の何倍もの取引ができるため、トレードに勝てば大きな利益を得られる反面、負けた場合は大きな損失が生じてしまうからです。

■FX初心者はレバレッジを3倍までにしよう

FX初心者の方は、低レバレッジ取引から始めましょう。

具体的には、レバレッジを3倍までに抑えることをおすすめします。

「レバレッジを低くすると少額取引できないのでは?」と不安に思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

例えば、XMのマイクロ口座で取引する場合、10通貨からトレード可能ですので、レバレッジ3倍で取引する場合、必要な資金は下記計算により333円となります。

必要証拠金(333円)=注文時のレート(100円)×取引通貨量(10通貨)÷レバレッジ(3倍)

※通貨ペア=米ドル/円、為替レート=1ドル100円として計算

レバレッジをかなり低く抑えても、数百円から取引できることがわかります。

FX初心者の方は、低レバレッジで何度か取引を重ね、取引に必要なスキルなどの習得度に応じて少しずつレバレッジを引き上げていきましょう。

※必要証拠金の計算方法については「1-1. FXはどのくらい少額から取引可能?ポイントは取引最小ロットとレバレッジ」で詳しく解説していますので、ご参照ください。

6. FXの少額取引をおすすめする人

FXの少額取引をおすすめするのは、次のような方々です。

6-1. FX未経験者・FX初心者

これからFXデビューする方、FX初心者の方には、少額取引をおすすめします。

2.少額でFXをするメリット4つ」でも解説したように、FXの少額取引はリスクが低く、まとまった資金を用意する必要もないため、気軽に取引を始められます。

また、取引に失敗しても損失を小さく抑えられる少額トレードは、FX初心者の方が実践経験を積むうえで、おすすめの取引手法でもあります。

FXに興味がある方、FX初心者であまり取引の経験がない方は、少額取引から始めてみてはいかがでしょうか。

6-2. ローリスクでFX取引をしたい人

FXの少額取引は、「FXをやってみたいけれどリスクが心配」、という方にもおすすめです。

FX取引による損益の大小は、取引資金に比例します。

そのため、少額でのFX取引ならば、トレードに失敗したとしても莫大な損失を被ることはありません。

特に、海外FXでは追証なしで取引ができる「ゼロカットシステム」が採用されていますので、借金のリスクを抱えることなくトレードできます。

FXを始めたいけれどリスクが心配、という方は追証の心配がなく、損失を最小限に抑えられる海外FXの少額取引を検討してみてはいかがでしょうか。

※海外FXのゼロカットシステムについては、「海外FXなら追証は発生しない!ゼロカットの仕組みと注意点を解説」で詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

7. 少額取引をするFX口座選びのポイント3つ

取引に最低限必要な資金額は、FX業者によって異なります。
そこでこだわりたいのが、FX口座選びです。

少額取引をするFX口座選びでは、下記3つのポイントをチェックしましょう。

この章では、これら3つのチェックポイントについて解説します。

7-1. 取引最小ロットが少ないFX口座を選ぶ

FXの少額取引をするなら、取引最小ロットが少ないFX口座を選ぶことが大切です。

例えば、取引最小ロット数10通貨であるXMのマイクロ口座と、取引最小ロット数1,000通貨のAXIORYについて、最小ロット・レバレッジ10倍で取引する場合の必要証拠金額を比較すると、下表のようになります。

海外FX業者 取引最小ロット数 最小ロット・レバレッジ10倍で取引する場合の必要証拠金
XM
(マイクロ口座)
0.01ロット(10通貨) 100円
AXIORY 0.01ロット(1,000通貨) 1万円

※通貨ペア=ドル/円、1ドル=100円として試算

取引する通貨量によって、必要証拠金の額に100倍もの違いが生じることがわかります。

FX取引の必要証拠金は、取引通貨量が少なければ少ないほど少額になります。
少額取引をするなら、取引最小ロットが少ないFX口座を選びましょう。

7-2. 最低入金額が少ないFX口座を選ぶ

少額取引をするなら、最低入金額が少ないFX口座を選ぶことも大切です。

1-2. 少額でFXをするなら最低入金額にも注意!」で解説したように、FX業者では口座ごとに、最低入金額を定めています。

例えば、海外FX業者「AXIORY」では、口座の最低入金額などについて下記のように定めています。

海外FX業者 最低入金額 取引最小ロット数 最大レバレッジ 最大レバレッジ・最小ロットで取引する場合の必要証拠金
AXIORY 2万円 0.01ロット(1,000通貨) 400倍 250円

※通貨ペア=米ドル/円、1ドル=100円で試算

AXIORYにおいて、最大レバレッジ・最小ロットで取引する場合の必要証拠金は、わずか250円です。

しかし、最低入金額が2万円となっていますので、口座開設の際、最低2万円は入金する必要があります。

そうすると、手元にある資金が2万円に満たない場合、このFX業者では取引することができません。

資金にあまり余裕がない方は特に、最低入金額が少ないFX口座を選ぶようにしましょう。

7-3. スプレッドが狭いFX口座を選ぶ

少額取引をするFX口座選びでは、スプレッドの広さも確認しておく必要があります。

スプレッドとは、通貨を売買する際に生じる「買値と売値の差額」のことで、FXではこのスプレッドが、取引にかかる実質的な手数料となります。

買値と売値の差額が大きいことを「スプレッドが広い」、買値と売値の差額が小さいことを「スプレッドが狭い」と表現し、スプレッドが狭ければ狭いほど、取引にかかるコストが安くなります。

● 買値と売値の差額が大きい=スプレッドが広い=取引コストが高い
● 買値と売値の差額が小さい=スプレッドが狭い=取引コストが安い

少額取引では得られる利益が少ないため、スプレッドが広い(=取引コストが高い)環境でトレードしていては、思ったように利益を上げられません。

少額取引でも着実に利益を重ねるには、スプレッドが狭い環境で、つまり、取引コストが安い環境でトレードすることが大切なのです。

スプレッドの広狭はFX業者ごと、通貨ペアごとに異なりますので、FX口座選びでは、取引したい通貨ペアのスプレッドについて、必ず確認しておきましょう。

8. 少額取引におすすめのFX口座3選

これからFXを始めたい方や、FX初心者の方で、少額から取引したい方には、下記のFX口座をおすすめします。

FX業者 取引最小ロット 最低入金額 スプレッド(米ドル/円) 最大レバレッジ
XM
(マイクロ口座)

10通貨

5ドル

1.6pips

1000倍
FBS
セント口座

10通貨

1ドル

1pips~変動

500倍
Titan FX
スタンダード口座

1,000通貨<

なし

1.33pips

1,000倍

ここでは、これら3つのFX口座についてご紹介します。

8-1. バランスで選ぶならXMの「マイクロ口座」

出典:XM

FX初心者の方、どのFX業者を利用するか決められない方には、XMの「マイクロ口座」をおすすめします。

XMのマイクロ口座は取引最小ロットが少なく、最小ロット・最大レバレッジで取引する場合、1円からトレード可能です。

また、口座の最低入金額も5ドルと少ないため、資金に余裕がない方でも気軽にFXを始められます。

XM「マイクロ口座」の特徴
取引最小ロット 10通貨
最大レバレッジ 1000倍
最小ロット・最大レバレッジで取引する場合の必要証拠金 1円
最低入金額 1ドル
スプレッド(米ドル/円) 1pipsからの変動スプレッド

※必要証拠金は、通貨ペア=米ドル/円、1ドル=100円で計算

XMは、信頼性が高く、日本語サポートも充実しているなど、取引スペック以外にも優れた点が多いFX業者です。

少額取引が可能であることはもちろん、信頼性やサービス面など、あらゆる点でバランスの取れたFX業者をお探しならば、XMのマイクロ口座を検討してみてはいかがでしょうか。

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8-2. 100円から口座開設OK!FBSの「セント口座」

出典:FBS

FX取引を気軽に体験してみたい方には、FBSの「セント口座」をおすすめします。
FBSのセント口座は10通貨から取引可能で、最小ロット・最大レバレッジで取引する場合、1円でのトレードが可能です。

また、口座開設時の最低入金額も1ドルと安く、口座に100円預託するだけで取引を始められます。

XM「マイクロ口座」の特徴
取引最小ロット 10通貨
最大レバレッジ 500倍
最小ロット・最大レバレッジで取引する場合の必要証拠金 1円
最低入金額 1ドル
スプレッド(米ドル/円) 1.6pips

※必要証拠金は、通貨ペア=米ドル/円、1ドル=100円で計算

最大レバレッジは500倍と、他業者に比べてやや低めですが、1円から取引可能であること、口座への最低入金額が少ないことを考慮すると、少額取引をしたい方にぜひおすすめしたいFX口座といえます。

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8-3. 資金に余裕がないならTitanFXの「スタンダード口座」がおすすめ!

出典:Titan FX

資金にあまり余裕がなく、なるべくお金をかけずにFXを始めたい方には、TitanFXの「スタンダード口座」をおすすめします。

TitanFXのスタンダード口座は、最低入金額に関する制限がありません。

そのため、必要証拠金さえ口座に入金すれば、すぐにトレードを始められます。

米ドル/円のスプレッドも1.33pipsと狭めの設定になっており、取引コストが安い環境でトレードができるのも、投資家にとって嬉しいポイントでしょう。

XM「マイクロ口座」の特徴
取引最小ロット 1,000通貨
最大レバレッジ 1,000倍
最小ロット・最大レバレッジで取引する場合の必要証拠金 200円
最低入金額 制限なし
スプレッド(米ドル/円) 1.33pips

なるべく少額でFXを始めたい方、口座への最低入金額に関する制限のないFX業者を探している方は、TitanFXの「スタンダード口座」を検討してみてはいかがでしょうか。

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まとめ

FXは、数円、数百円といった、かなり少額な資金でも取引可能な投資商品です。

取引可能な最少額はFX業者によって異なりますが、中には、1円からトレード可能なところもあります。

ただし、FX口座にはそれぞれ「最低入金額」が定められており、その金額以上の資金を口座に入金しなければ、取引を始められません。

したがって、FXを始めるために最低限必要な資金は、下記いずれかのうちどちらか高い方の金額、ということになります。

① 最小ロット×最大レバレッジで取引する場合の必要証拠金
② 口座の最低入金額

FXの少額取引には、下記のようなメリット・デメリットがあります。

FXの少額取引を始めるかどうか迷ったら、これらのメリット・デメリットについて十分理解したうえで、この取引手法が自分に合っているかどうか考えてみましょう。

下記に該当する方には、少額からのトレードをおすすめします。

また、少額取引をするFX口座選びでは、下記のようなポイントをチェックしておくことをおすすめします。

FXの少額取引は、ローリスクでトレードできる、FX未経験者やFX初心者の方におすすめの手法です。

FXをやってみたいけれど大損するのは怖い、と思っている方は、少額でのトレードから始めてみてはいかがでしょうか。

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