「MT4を使える海外FX業者が多くて、どこを選べばいいのかわからない」
「MT4を使いたいけど、海外FX業者ってなんだか不安」
MT4は、750社以上の金融機関に採用されている高性能なFX取引ツールで、海外FX業者のほとんどがプラットフォームとして利用しています。
MT4を利用するために、海外FX業者を検討している人もいるのではないでしょうか。
しかし、海外FX業者は数が多すぎて、どこを選べばいいのか分からなくなりますよね。
MT4を利用するのに特におすすめな海外FX業者は次の5社です。
MT4を利用するのにおすすめな海外FX業者
①XM Trading 解説へ |
②AXIORY 解説へ |
③TitanFX 解説へ |
④GemForex 解説へ |
⑤Traders Trust 解説へ |
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取引ツール | MT4・MT5 | MT4・MT5 | MT4・MT5 | MT4・MT5 | MT4 |
最大レバレッジ | 1000倍 | 400倍 | 500倍 | 1,000倍 | 3,000倍 |
日本語サポート | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
ボーナス | ◯ | △ | × | ◎ | ◎ |
スプレッド【USD/JPY】(STP口座) | 1.6pips | 1.3pips | 1.3pips | 1.6pips | 1.5pips |
おすすめな人 | 初心者 | MACユーザー | スキャルピングをしたい人 | 大きなボーナスが欲しい人 | 大きなレバレッジが欲しい人 |
これらの海外FX業者は、MT4をプラットフォームに使用しており、日本語サポートも手厚い業者です。
しかし、それぞれ特徴があり、FXの取引スタイルによっては向き、不向きがあります。
単に、「有名トレーダーがMT4を使っているから」「海外の方がレバレッジが高いから」というだけで海外FX業者を選ぶと、結局は使い勝手が悪くて思わぬ損失を出す可能性もあります。
そこでこの記事では
- MT4を利用するのにおすすめな海外FX業者5選
- MT4を使うメリットとデメリット
- MT4とMT5との違い
- MT4を使って自動売買が使えるのは海外FX業者FXだけ
- 海外FX業者と国内FX業者の大きな違い
をご紹介します。
この記事をよめば、MT4を安心して利用できる海外FX業者がわかるだけではなく、MT4のメリット・デメリット、国内FX業者との違いが明確になり、MT4や海外FX業者へ対しての不安が解消されるばずです。
ぜひ最後までお読みください。
目次
- 1.MT4を利用するのにおすすめな海外FX業者5選
- 2.MT4を使うメリットとデメリット
- 3.MT4とMT5との違い
- 4.MT4を使って自動売買が使えるのは海外FXだけ!
- 5.海外FX業者と国内FX業者の大きな違い
- 6.MT4に関するFAQ
- 7.まとめ
1.MT4を利用するのにおすすめな海外FX業者5選
MT4は世界中のFX業者にプラットフォームとして利用されており、多くのトレーダーから愛用されています。
しかし、海外FX業者は数が多すぎるため、一体どこを使えばいいのかわかりにくいですよね。
そこで、MT4を利用するのにおすすめの海外FX業者FX業者を5社選びました。
MT4を利用するのにおすすめな海外FX業者5選
①XM Trading 解説へ |
②AXIORY 解説へ |
③TitanFX 解説へ |
④GemForex 解説へ |
⑤Traders Trust 解説へ |
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取引ツール | MT4・MT5 | MT4・MT5 | MT4・MT5 | MT4・MT5 | MT4 |
最大レバレッジ | 1000倍 | 400倍 | 500倍 | 1,000倍 | 3,000倍 |
日本語サポート | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
ボーナス | ◯ | △ | × | ◎ | ◎ |
スプレッド【USD/JPY】(STP口座) | 1.6pips | 1.3pips | 1.3pips | 1.6pips | 1.5pips |
おすすめな人 | 初心者 | MACユーザー | スキャルピングをしたい人 | 大きなボーナスが欲しい人 | 大きなレバレッジが欲しい人 |
この5つの選択基準は次のとおりです。
・MT4をプラットフォームとして利用していること
・日本語サポートがしっかりしていること
・多くの日本人が使用していること
・信頼性が高いこと
この章では、それぞれの業者の特徴や日本語サポートの内容、さらにメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
自分に合った海外FX業者はどれなのか、ぜひチェックしてみてください。
1-1.XM Tradingは海外FX業者初心者におすすめ
XM Tradingの特徴
取引ツール | MT4・MT5 |
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日本語サポート | ・日本語ライブチャット ・メール |
レバレッジ | 1,000倍 |
スプレッド【USD/JPY】 | 1.6pips |
最小取引単位 | 10通貨 |
ボーナス | ・口座開設3,000円・入金100%ボーナス |
スキャルピング | 不向き |
金融ライセンス | セーシェル金融庁 |
こんな人におすすめ | ・初めて海外FX業者を利用する人 ・信頼できる海外FX業者を利用したい人 |
XM Tradingは、海外FX業者の代表的な存在で、信頼性が高く、初心者から上級トレーダーまで幅広く支持されています。
毎日のマーケットを分析するデイリーマーケット分析ビデオ『FXニュース』や、FXの効果が倍増する『FXウェビナー』などもあり、日本人向けのきめの細かいサービスが多くの人に支持されている理由です。
1-1-1.取引ツール
取引ツールはMT4はもちろん、MT5も利用可能。
MT4の設定や使い方を学習するためのビデオチュートリアルが25本以上日本語で用意されているなど、MT4の初心者でも安心して使い始めることができます。
1-1-2.日本語サポート
日本人スタッフが15人在籍しており、日本語サーポートの手厚さも日本で人気のある理由の一つです。
メールはもちろん、月曜日から金曜日までの間は24時間日本語でのライブチャットが可能なので、わからないことや急なトラブルが起きた時でもすぐに問い合わせをすることができます。
1-1-3.メリット
最大のメリットは信頼性の高さです。
日本で利用している人が多いので、ネットやSNSで情報を集めやすく安心できます。
また、教育コンテンツや日本語サポートが手厚いので、初心者でも学びながらトレードを行うことができます。
1-1-4.デメリット
デメリットは、他の海外FX業者と比べると、ボーナスが少なめという点です。
また、指値注文のストップレベルが広いので、スキャルピングをしたい人には不向きです。
1-1-5.XM Tradingをおすすめな人
XM Tradingをおすすめな人は、とにかく安心して海外FX業者を利用したい人や初めて海外FX業者を利用する人です。
日本語サポートも手厚い上、日本で一番利用されている海外FX業者なので情報も集まりやすく、安心して利用できます。
さらに詳しく知りたい方は、XM Tradingのホームページをご覧ください。
1-2.MACユーザーでもMT4を快適に使用したいならAXIORY
AXIORYの特徴
取引ツール | MT4・MT5・cTrader |
---|---|
日本語サポート | ・日本語ライブチャット ・メール |
レバレッジ | 400倍 |
スプレッド【USD/JPY】 | 1.3pips |
最小取引単位 | 1,000通貨 |
ボーナス | 基本的にないが、時期によってはキャンペーンあり |
サポート | 日本語あり |
スキャルピング | OK |
金融ライセンス | ベリーズ金融サービス委員会 |
こんな人におすすめ | ・MACでMT4を快適に利用したい人 ・スキャルピングをメインにしたい人 |
AXIORYは、海外FX業者の中でも信頼性とスペックの高さに定評があります。
業界トップクラスのスプレッドの低さで、60種類以上の通貨ペアの取引ができる上、約定力の高さにも定評があります。
全通貨においてストップレベルが0なので、スキャルピングをしたい人にもおすすめです。
さらに、MT4の使用推奨環境はWindowsですが、AXIORYはMAC OSのためのアプリケーションを提供、Windowsと同レベルの使用環境が実現します。
1-2-1.取引ツール
取引プラットフォームはMT4、MT5が使用可能。
さらに、MT4よりもインジケーターは少ないものの、ポジションの同時決済が可能で、直感的な操作ができる取引プラットフォーム『cTrader』も利用することができます。
1-2-2.日本語サポート
日本語サポートは月曜から金曜日まで10:30〜23:30の間、ライブチャットで問い合わせることができます。日本語ができるオペレーターがいるので、困ったことがあっても安心です。
1-2-3.メリット
AXIORYにはMT4のMAC版アプリケーションが用意されており、MACユーザーでもWindowsと同じような環境でMT4を使用することが可能です。
また、日本語サポートがしっかりしているので、海外FX業者が初めての人にも安心。
スキャルピングがしやすい環境でもあり、ストレスなしの取引ができることでも人気です。
1-2-4.デメリット
ボーナスがないことでも知られていますが、突発的なキャンペーンもあり、タイミングによってはお得に開設することもできます。
ただし、最低入金額が2万円からなので、一度ボーナスでお試ししたいような初心者の方には敷居が高いと言えます。
1-2-5.AXIORYをおすすめする人
AXIORYは、MAC OSのための専用アプリケーションを提供しており、MACユーザーでもWindowsを同じような環境で使用することができます。
また、スプレッドの低さと約定力の高さでスキャルピングをしたい人にもおすすめです。
さらに詳しい情報を知りたい人はAXIORY ホームページを参照してください。
1-3.スキャルピングをしたいならTitanFX
TitanFXの特徴
取引ツール | MT4・MT5 |
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日本語サポート | ・24時間日本語対応チャット ・電話サポート |
レバレッジ | 500倍 |
スプレッド【USD/JPY】 | 1.3pips |
最小取引単位 | 1,000通貨 |
ボーナス | なし |
スキャルピング | ◎ |
金融ライセンス | バヌアツ共和国金融当局 モーリシャス共和国の金融サービス委員会 |
こんな人におすすめ | ・スキャルピングをメインで行いたい人 ・24時間対応の日本語サポートを受けたい人 |
TitanFXも日本語サポートが手厚く、スプレッドが優れているため人気の海外FX業者です。
レバレッジも大きく、約定力も高い上、ストップレベル(約定レートから予約注文までの最低幅)が0なので、EA(自動売買)やスキャルピングがしやすいことも特徴です。
1-3-1.取引ツール
MT4はもちろん、MT5を使用することが可能です。
さらに、TitanFXが独自に開発した取引ツール「WEBTRADER」「MOBILETRADING」も利用することができます。MT4の機能を搭載した軽量取引ツールで、操作が簡単なため、外出先のモバイルでも取引が可能です。
1-3-2.日本語サポート
海外FX業者の中ではトップクラスで、サポートデスクは相場開場時間内なら24時間日本語対応。
また、電話でのサポートもあるので、海外FX業者を利用するのが初めての人や、英語ができない人でも不安なくFX取引が始められます。
1-3-3.メリット
約定力に優れており、ストップレベルがないのでスキャルピングやEAに有利です。
さらに、日本語対応チャットが24時間対応なので、時間を問わず突発的なトラブルがあった際にも安心して相談することができます。
1-3-4.デメリット
デメリットとしては、海外FX業者には珍しくボーナスがないこと。
口座開設時点で入金が必要となるため、ボーナスを使ってお試しではじめてみたい人には不向きと言えるでしょう。
1-3-5.TitanFXをおすすめする人
TitanFXは約定力が高く、ストップレベルが0であることでスキャルピングを行うのに適した業者です。
また、日本語サポートが24時間あるので、時間を気にせずトレードを行いたい人にもおすすめします。
さらに詳しく知りたい方はTitanFX ホームページをご覧ください。
1-4.口座開設ボーナス狙いならGemForex
GemForexの特徴
取引ツール | MT4・MT5 |
---|---|
日本語サポート | ・ライブチャット ・メール |
レバレッジ | 1,000倍 |
スプレッド【USD/JPY】 | 1.6pips |
最小取引単位 | 1,000通貨 |
ボーナス | 口座開設1〜3万円ボーナス 上限100万円の入金100%ボーナス |
スキャルピング | 過度なスキャルピングはNG |
金融ライセンス | ニュージーランドFSP |
こんな人におすすめ | ・まずはボーナスで海外FX業者を使ってみたい人 ・安定してEA(自動売買)を利用したい人 |
最近、日本での人気が急上昇している海外FX業者がGemForexhaです。
GemForexは特にボーナスが大きくて、手持ち0円からでもFXを始めることができます。
たとえば口座を開設するだけでも1万円から3万円(キャンペーによって異なる)のボーナスがもらえ、5万円以下の入金時には100%のボーナスがつきます。
これらのボーナス自体は出金することはできませんが、利益がでればその分を出金することが可能になります。
また、口座開設後は150種類以上のEA(FX自動売買ソフト)が無料で使い放題となるのも魅力の一つです。
1-4-1.取引ツール
取引ツールはMT4とMT5が利用できるうえ、それぞれの使い方を日本語の動画で学ぶこともできます。
さらに、MT4やMT5でEA(自動売買)を行う際には24時間パソコンを起動しておく必要がありますが、安定した回線速度やハイスペックを維持するためのバーチャルプライベートサーバー『MT4/MT5 VPSサービス』を無料提供。
時間やパソコンのスペックを気にせず、MT4やMT5でより簡単にEA(自動売買)を利用することができます。
1-4-2.日本語サポート
日本語サポートは月曜日〜金曜日までの10:30〜23:30まで、ライブチャットを使うことができます。
このライブチャットはAIなどを使用したBOTではなく、厳しい研修プログラムを受けたスタッフが対応しているため、どんな質問でも的確に答えてくれます。
また、「よくある質問」には過去の質問や疑問がアーカイブされており、知りたい情報をすぐに検索することができます。
1-4-3.メリット
メリットはボーナスが多いことで、最初から入金しなくてもFXの取引を開始することができるという点が大きいでしょう。
さらに、MT4初心者が使いやすい日本語の解説動画や日本語のサポートが手厚いことで、海外FX業者を利用するのが初めての人でも安心です。
バーチャルサーバーで、自分のパソコンのスペックをさほど気にせずEAが利用できるのの大きなメリットでしょう。
1-4-4.デメリット
デメリットとしては、スキャルピングがしにくいということです。
約定力を公開していない上、過度なスキャルピングはペナルティとなるため(その判断も曖昧)、安心して利用することができません。
スキャルピングをしたい人は、避けた方がよいでしょう。
1-4-5.GemForexをおすすめする人
GemForexは口座開設ボーナスが多い時には3万円もあるため、入金することなくボーナスだけでトレードをしてみたい人にはおすすめです。
また、バーチャルサーバーが利用できるので、安定したEA(自動売買プログラム)を利用したい人にもむいています。
さらに詳しく知りたい方はGemForexホームページをご覧ください。
1-5.最大3,000倍!レバレッジ狙いならTraders Trust
Traders Trustの特徴
取引ツール | MT4 |
---|---|
日本語サポート | ・ライブチャット ・メール |
レバレッジ | 最大3,000倍 |
スプレッド【USD/JPY】 | 1.5pips |
最小取引単位 | 10通貨 |
ボーナス | 口座開設1万円 入金100%ボーナス |
スキャルピング | ◎ |
金融ライセンス | キプロス証券取引委員会 |
こんな人におすすめ | ・大きいレバレッジが良い人 ・トレードを電卓を使わずに自動的に計算して欲しい人 |
Traders Trustは、海外FX業者の中でも比較的歴史の古い創業で、多くの国から金融許可も得ている安全性の高い業者です。
2021年4月より、銘柄とロット数によっては最大レバレッジが3,000倍となり大きな話題となりました。
入出金方法に仮想通貨(ビットコイン)も利用可能で、通貨ペアトレード計算、損益計算、為替レート計算など、取引に必要な計算が電卓を使わずに自動でできるトレード計算機が用意されているなど、使い勝手の良さに定評があります。
1-5-1.取引ツール
現在使用できるのはMT4のみで、MT5の利用はできません。
他にも、MT4の軽量版であるウェブトレーダーが利用可能。
ウェブトレーダーは、自宅のパソコン以外でも好きな時に好きな場所で高度な取引を行うことができます。
1-5-2.日本語サポート
日本語対応のライブチャットは月曜日〜金曜日までの24時間対応。
日本語対応のメールは365日対応しているので、土日になにか問題が起きた場合も安心です。
1-5-3.メリット
まず、大きなメリットとしてレバレッジが最大3,000倍ということが挙げられます。対象通貨ペアはUSD/JPY、EUR/JPYなど、人気のものが含まれていますが、3,000倍は0〜1ロットの取引のみとなるので注意が必要です。
また、日本語サポートがしっかりしていることや、口座開設ボーナスが多いので、初心者や、海外FX業者を試してみたい人にもおすすめです。
1-5-4.デメリット
デメリットはややスプレッドが広いことです。
また、MT5には対応していないので、現在MT4を使っていても、いずれはMT5を使用したい人には避けた方がいいでしょう。
1-5-5.Traders Trustをおすすめする人
Traders Trustは、最大3,000倍というレバレッジの大きさに魅力があります。
レバレッジがとにかく大きい方が良いという人にはピッタリです。
また、独自の計算ツールを提供しており、トレード値を自分で計算するのは面倒だと感じている人にもおすすめです。
さらに詳しく知りたい人はTraders Trustのホームページをご覧ください。
この章では、MT4を利用できるおすすめの海外FX業者を解説しました。
他にも多くの海外FX業者が、MT4を単なるツールとしてではなく、自動売買などのプラットフォームとして利用しています。
他にも優秀な分析ツールやプラットフォームがある中で、世界中で積極的に使用されているMT4のメリットとは一体どのようなものがあるのでしょうか。
次の章では、MT4のメリットとデメリットについてご紹介します。
2.MT4を使うメリットとデメリット
MT4は、多くの海外FX業者が採用しており、世界で数百万人のFXトレーダーが愛用している高性能ツールです。
特徴としては、MT4を自動売買のプラットフォームとして利用できることや豊富なチャート分析機能などがあります。
しかし、チャート分析や自動売買のプラットフォームなら、他にも数多くのツールが存在します。
そのような中でMT4が積極的に利用されるのはなぜなのでしょうか。
この章では、MT4を使用することのメリット、そしてデメリットについて解説します。
2-1.MT4を使うメリット
MT4を利用するメリットについてそれぞれみていきましょう。
2-1-1.高度なテクニカル分析ができる
テクニカル分析は、他にも多くのツールで利用できますが、MT4ほど高性能でカスタマイズ可能なツールはありません。
チャートツールだけでも50種類以上が常備されており、さらに追加することも可能です。
しかも、チャートツールのパラメーターや、線の太さ、色、表示方法などを自分が使いやすいようにカスタマイズできます。
ほかにもチャート上に何本もラインを引いたり、メモを書き込んだりすることもできるので、独自の分析を行うことも簡単です。
2-1-2.EA(自動売買プログラム)を24時間無料で利用できる
MT4を使えば、EA(自動売買プログラム)を24時間無料で利用することができます。
EAは一度設定することで、そのプログラムに基づいて自動的に取引をしてくれる機能です。
たとえば、忙しくて為替の動きをいちいちチェックしてられない人や、日本時間と時差があるペア通貨の取引を行いたい場合などに便利に使うことができます。
MT4のEAのプログラムは、プロのトレーダーが無料で提供しているものや、有料で購入できるものなど豊富な種類がありますが、自分でプログラムンしてMT4上で動かすことも可能です。
FX初心者から自分でプログラムしたEAを作動させたい人まで、自分のトレードスタイルにあったEAを利用することができます。
2-1-3.EAを自由にカスタマイズできる
EA(自動売買プログラム)は、あらかじめ設定されたプログラム通りに、自動売買を行ってくれるツールですが、これを自由にカスタマイズすることが可能です。
EAには多くの種類があり、有名トレーダーの売買を無料でコピーできるものや、有料で入手するものもあります。
さらに、プログラミングの知識がある場合、自分でEAを作成し、MT4上でテストしたり、実際に作動させることも可能です。
FXトレーダーのレベルに合わせたEAをカスタマイズし、利用することができるのです。
2-1-4.業者を変更しても同じ画面で使える
FX業者を変更しても同じ画面でMT4を利用することができます。
もちろん、MT4を利用している業者間の場合のみですが、新しいFX業者を追加するだけなので、使い勝手が変わりません。
MT4を新しい業者で使用する方法
①メニューバーから『ファイル』を開く
②登録されているサーバーのアドレス一覧から『ブローカーの追加」』を選択
③新しいFX業者(サーバー)の名前を入れて『スキャン』
④新しいサーバーが追加されたかを確認
⑤あたらめてメニューバーから『ファイル』を選択
⑥新しいサーバー名で『ログイン』
このような設定をするだけで、独自にカスタマイズしたMT4の設定をそのままに新しい業者で使用することが可能になります。
また、一つのMT4を使って、複数のFX業者を使い分けることもできます。
このようにメリットの多いMT4ですが、もちろんデメリットもあります。
2-2.MT4を使うデメリット
MT4のデメリットをみていきましょう。
2-2-1.海外FX業者によっては日本語サポートがない
MT4を利用する海外FX業者に中には、日本語サポートを行っていない会社もあります。
MT4自体は日本語対応なので使用することは可能ですが、FX業者が日本語対応ではない場合、いざトラブルが発生した場合に相談することが難しくなります。
また、主要な海外FX業者では日本語サポートがあり、電話やメールで質問することが可能ですが、中には日本語を話せる外国人の場合もあり、意思の疎通ができないケースもあります。
日本人のスタッフがいるかどうかはチェックした方が良いでしょう。
2-2-2.慣れるでに時間がかかる
MT4は、FX初心者にとって慣れるまでに時間がかかります。
というのは、チャート解析ツールや機能の選択肢が多すぎるため、自分にとって何が必要なのかという判断が難しくなるからです。
さらに、主要なボタンは日本語対応なのですが、細かい設定になると英語表記となる場合が多く、わからない用語をいちいち訳す手間もあります。
MT4で何を使用したいのかが明確な人や、自分の取引スタイルが確立している人はいいのですが、初心者だと慣れるまでに時間がかかります。
2-2-3.機能がありすぎて使いこなせない可能性がある
MT4は豊富な機能と高性能が最大のメリットでもありますが、せっかくの良さを使いこなせない可能性もあります。
使いたい機能があるのに、細かい設定や選択肢が多すぎて手間と時間がかかり、結局は簡単なツールの方が使い勝手が良い、というケースもあります。
MT4を使いこなしたい場合、FX業者の中には、丁寧な取扱説明書やウェビナーを用意している会社もあるので、そういったサポートが厚い業者を選ぶのもよいでしょう。
ここまで、MT4についてのメリットやデメリットについてお伝えしましたが、最近ではMT4の進化版であるMT5を導入する業者も増えてきました。
やはり後継機であるMT5の方を利用した方がいいのでしょうか。
次の章では、MT4とMT5の違い、そしてそちらを使うべきかを解説します。
3.MT4とMT5との違い
MT5は、MT4の後継機として開発されたので、使い勝手や機能もグレードアップされています。
たとえば、次のような違いがあります。
MT4とMT5との違い
MT4 | MT5 | |
---|---|---|
対応している業者 | 多い | 増えているものの少ない |
動作速度 | 遅い | 早い |
時間足 | 9種類 | 21種類 |
標準インジケーター | 30種類 | 38種類 |
カスタムインジケーター | 多い | 少ない |
EA(自動売買ソフト) | 多い | 少ない |
板情報 | なし | あり |
モバイル対応 | 使える機能が制限される | 機能が豊富 |
一覧にあるように、動作速度や標準インジケーター数など、機能面では、やはりMT5がまさるといえます。
確かにカスタムインジケーターやEAの数は、歴史が長いMT4の方が種類は多いものの、MT5もこれから増えていくはずです。
それなのに、いまだにMT4を利用する業者やトレーダーが多いのはなぜでしょうか。
この章では、MT4と、その進化版と言われているMT5の違いについて解説したあと、それでもMT4を愛用する人が多い理由について説明します。
3-1.MT4とMT5の主な違いとは
まずは、MT4とMT5の主な違いについてみていきましょう。
3-1-1.MT5の方が動作が早い
MT4とMT5を使って、一番わかりやすい違いは「動作速度」でしょう。
MT5は、パソコンのメモリを多く消費する代わりに、動作や表示速度がかなり改良されています。
たとえば、MT4の場合、一度に多くのチャート画面を表示させると動作が遅くなったり、フリーズしたりすることがあり、狙ったチャンスを逃すこともまれにあります。
MT5のほうが動作が早く確実なため、スキャルピングや決済などでより確実に取引ができます。
3-1-2.MT5の方が時間足が豊富
MT5で表示できる時間足は12種類追加されています。
MT4とMT5で利用できる時間足の種類
※赤文字が追加された時間足
MT5は全部で21種類もの時間足が利用できるので、自分好みの細かい分析を行うことも可能です。
3-1-3.MT5はモバイルアプリ版が進化している
MT5はモバイルアプリが使いやすく進化しています。
たとえば、MT4では1つの画面に1つのチャートしか表示できませんが、MT5では2つのチャートを表示することができます。これによって、USD/JPYとEUR/USDのチャートを同時に表示し、比べながら分析できるなど、使いやすさが向上しています。
ボタンや操作性も向上しているので、今まで以上に外出先のモバイルでも不足なくトレードを行うことができます。
3-1-4.カスタムインジケーターやEAの種類はMT4の方が豊富
カスタムインジケーターやEAについては、MT4の方が豊富です。
なぜMT5の種類が増えないかというと、MT4の方が歴史が長いという理由もありますが、互換性がないからでもあります。
MT4とMT5はプログラミング言語が異なります。
まだまだ利用者の少ないMT5で新しいプログラムを作るよりは、いまだに支持の多いMT4で公開したほうが、多くの人に受け入れられるというわけです。
しかし、上記で紹介したように、動作速度やモバイル対応などの機能面はMT5の方が優れています。
それでも多くの業者やトレーダーがMT4を使い続ける理由とは何なのでしょうか。
3-2.それでもMT4が愛用されている理由
MT5の方が機能面で優れているのにもかかわらず、MT4がいまだに愛用されている理由は、
「MT4の、そもそものスペックが高く、不満がないから」
ということが大きいようですが、その他にも次のような理由があります。
【MT4が使われる理由】
- MT5を利用するにはMT4と違う口座が必要だから
- MT5はMT4のカスタマイズが再利用できないから
それぞれ詳しく解説します。
3-2-1.MT5を利用するにはMT4と別の口座が必要だから
MT4とMT5は別のシステムなので、別の口座が必要となります。
そもそもプログラミング用語が違うので、MT4をアップデートをすれば良い、というわけではないのです。
たとえば、MT4で作ったアカウントはMT5で使用することができません。
MT5をメインにするためには、1から口座を開設する必要があるので、現状の口座を使い続けたい人や、MT4の使い勝手に慣れている人は、移行するのをためらってしまうのです。
3-2-2.MT5はMT4のカスタマイズが再利用できないから
MT5はMT4の後継機ではありますが、互換性がなく、カスタマイズなどが再利用できません。
MT4はインジケーターの表示方法などを自由にカスタマイズすることがウリでもあります。
そのため、トレーダーは自分の好みに設定することが多いのですが、MT5へ乗り換える際には全てリセットされた状態になります。
上級トレーダーになるほど複雑にカスタマイズする人が多いので、MT5に移行すると最初から手間や時間をかけて設定し直さなければなりません。
MT4に不満を持っていない場合、MT5へ移行するメリットが少ないといえるでしょう。
ところで、こんなにメリットの多いMT4ですが、MT4を取り扱っているのは海外FX業者が圧倒的に多いのはなぜでしょうか。
国内FX業者がMT4を利用しない理由について次の章で解説します。
4.MT4を使って自動売買が使えるのは海外FXだけ!
これまで読んで来られた方は、MT4を利用してトレードができる海外FX業者やMT4を使用するメリット・デメリットなどをよくお分かりになったと思います。
「こんなにメリットがあるのに、どうして国内FX業者はMT4を積極的に利用しないのか」と疑問に思う人もいるでしょう。
国内FX業者ではMT4をツールとして利用できても、プラットフォームとして利用している業者はほんのわずかです。
では、どうしてMT4を使って自動売買が行えるのは海外FX業者ばかりなのでしょうか。
ここでは、国内FX業者がMT4を利用する業者が少なく、海外FX業者のほとんどが利用している理由について解説します。
4-1.国内FX業者でMT4を利用する業者が少ないわけ
FX業者がMT4を利用すれば、自社で特別な取引プラットフォームを開発することなく、高度な環境を提供できます。
しかし、国内FX業者はMT4を提供している業者は少なく、さらにMT4でのEA(自動売買)が使えない業者がほとんどです。
その理由は主に3つあります。
【国内FX業者でMT4を利用する業者が少ない3つの理由】
①MT4の使用手数料が高い
②MT4では取引の管理が難しい
③MT4を提供する資格が必要となる
それぞれの理由について解説していきましょう。
①MT4の使用手数料が高いから
トレーダーはMT4の高度な取引ツールを無料で使用することができますが、提供側のFX業者はMT4の提供元であるMetaquotes社に対して多額の手数料を支払っています。
そして、その手数料は、FX会社の取引量に応じた額となります。
つまり、海外FX業者のスプレッドが日本の業者よりも高いのは、スプレッドにMetaquotes社に支払う手数料が含まれているからなのです。
国内FX業者は自社が開発したプラットフォームを使うため、スプレッドを狭くすることが可能となります。
とはいえ、自社でプラットフォームを開発するには、莫大な開発費が必要となります。
それでも自社のプラットフォームを利用するには、次で解説する「顧客の取引管理」が簡単になるからです。
②MT4では取引管理が難しいから
国内FX業者がMT4を使用しない理由の1つに「トレーダーの取引管理が難しい」というものがあります。
ここでいう「管理」とは、トレーダーのプロフィールや財務環境などではなく、トレーダーの注文状況です。
国内FX業者は、取引を「DD(Dealing Desk)方式」で行っている場合が多く、インターバンク市場とトレーダーの間にディーラー(FX業者)が入ります。
このディーラーが関与していることで、DD方式の取引を行う場合は、取引状況を自社のプラットフォームで管理する必要が出てくるわけです。
逆に、海外FX業者はNDD(No Dealing Desk)方式を採用しているケースが多く、トレーダーとインターバンク市場が直接取引を行うため、自社独自のプラットフォームが必要ないのです。
【国内FX業者のすべてがDD方式ではない】
国内FX業者の多くがDD方式を採用しているのですが、中にはNDD方式の業者もあり、海外FX業者も全てがNDD方式というわけではありません。
例)・ヒロセ通商・OANDA・外為ファイネストなど
また、海外業者の中にも、実際にNDD方式を採用すると多額の資金が必要となるので、DD方式は形ばかりの業者も多数存在します。
4-1-3.MT4の自動売買には資格が必要だから
日本のFX業者がMT4の全ての機能を提供しようとすると「資格助言代理業者」という資格が必要となります。
たとえば、MT4を分析ツールとして利用するだけならいいのですが、自動売買ソフトの販売やレンタルにあたるコンテンツの場合、一般的には金融商品取引法上の「投資助言・代理業」に該当してしまいます(参考:北海道財務局 自動売買ソフトの販売・レンタル業者にご注意を)。
特に、MT4のウリでもある、EAのコピートレード(上級トレーダーの売買をコピーして行う自動売買)には資格助言代理業者の資格が必要となるのです。
この投資助言代理業者という資格は、金融商品取引法第29条に基づく登録が必要の上、かなり複雑で高額となることから、国内FX業者がMT4を導入するメリットが少ないのです(参考:関東財務局:投資助言・代理業登録に係るQ&A)。
とはいえ、MT4は世界中のFXトレーダーに愛用されている取引ツールです。
そのため国内FX業者は『MT4』が利用可能!と宣伝しつつも「ツール」としての利用であって、実際の売買にはFX業者のプラットフォームを使わなければいけないという、面倒なことになっているのです。
以上が日本でMT4を利用する業者が少ない理由です。
では逆に、海外FX業者がMT4を利用した自動売買ができる理由についてまとめてみましょう。
4-2.どうして海外FX業者は自動売買できるのか
海外FX業者が、国内FX業者と違ってMT4を利用した自動売買ができるには次のような理由があります。
【海外FX業者がMT4を利用して自動売買ができる2つの理由】
- スプレッドを広くして手数料を支払っている
- 日本よりも規制が少ない国に本拠地を置いている
4-2-1.スプレッドを広くして手数料を支払っている
MT4を利用した自動売買が行えるのは、4-1-1.MT4の使用手数料が高いからでご紹介した通り、スプレッドを広くしてMT4を使用する手数料を支払っているからです。
そのため、MT4に手数料を払う必要のない国内FX業者のスプレッドは狭く設定されています。
4-2-2.日本よりも規制が少ない国に本拠地を置いている
海外FX業者の所在地は世界各国に散らばっており、多くの場合その国の金融ライセンスを取得しているのですが、日本よりは規制がゆるい傾向にあります。
日本でMT4の自動売買を提供しようとすると②MT4では取引管理が難しいからでご紹介したような資格や多額の資金が必要となります。
さらに国としても、高いレバレッジを持つ海外FX業者に対して、国内FX業者を守るための警告をしています(参考:金融庁「無登録の海外所在業者による勧誘にご注意ください」)。
多くの海外FX業者はWEB上での営業なので「違法」とはいいきれません。
しかし、日本人向けの業者の場合、このような警告に影響の少ない所在地に本拠地や子会社を置いている場合が多く、日本よりはMT4の自動売買の提供がしやすい環境にあります。
ここまでで、海外FX業者と国内FX業者のMT4に対する取り扱いの違いがお分かりいただけたと思います。
しかし、海外FX業者と国内FX業者の違いはMT4だけではありません。
次の章では、実際に海外FX業者と国内FX業者の違いを解説していきましょう。
5.海外FX業者と国内FX業者の大きな違い
海外FX業者と国内FX業者の違いは、MT4の一部機能が使えないだけではなく、次のような違いがあります。
海外FX業者と国内FX業者の違い
海外FX業者 | 国内FX業者 | |
---|---|---|
プラットフォーム | 主にMT4・MT5 | 業者独自のプラットフォーム MT4は分析ツールとして利用可 |
レバレッジ | 最大1,000倍 | 最大25倍 |
スプレッド | 広い(変動) | 狭い(固定) |
スキャルピング | ほとんどの業者が可能 | できない場合が多い |
ゼロカット | あり | なし |
取引方式 | NDD方式 | DD方式 |
税金 | 累進課税 | 申告分離課税 |
国内FX業者も海外FX業者も同じFXを取り扱う業者ですが、内容にこれだけの違いがあります。
国内FX業者のほうが「安心」というイメージもありますが、海外FX業者も利用の仕方によっては安全です。
この章では、それぞれの違いについて解説していきましょう。
5-1-1.レバレッジが海外業者は1000倍近くもある
海外FX業者との一番の違いはレバレッジの大きさでしょう。
国内のFX業者は最大25倍に対し、海外業者は100倍以上は普通で、中には3,000倍以上の業者もあります。
最大レバレッジが大きいことで「危険」というイメージをもたれることもありますが、国内業者と同様に小さなロット数からでもエントリーすることは可能です。
また、大きなレバレッジをエントリーしても、資金管理をきちんとすることで損失も最小に抑えることができます。
ゼロカット(詳しくは5-2-4.ゼロカットは海外業者のみを参照ください)などにより、基本的にレバレッジが大きいことのデメリットはありません。
5-1-2.スプレッドは海外業者の方が広い
スプレッドに関しては、海外業者の方が広くなります。
売買がNDD方式の場合、スプレッドに手数料が含まれるため、国内FX業者ほど狭くなることはありません。
しかし、最近では、海外業者の中でもスプレッド競争が始まっており、新興業者ほどスプレッドの狭さをアピールする傾向があります。
また、海外FX業者の中には、スプレッドを狭くした「ナノスプレッド」という口座を選択できるケースもありますが、スプレッドが狭い代わりに「手数料」が発生します。
手数料の額は業者によって異なりますので、利用する際は業者のホームページの説明をご覧ください。
5-2-3.スキャルピングは海外業者の方が有利
海外FX業者のほとんどがスキャルピングが可能です。
スキャルピングは短時間に何回も取引を行う行うため、サーバーに大きな負担がかかります。
そのため、短時間に集中して行われる場合、サーバーがダウンして、一定時間取引ができなくなる可能性があります。
海外FX業者では、仮想サーバーなどで強化している業者が多いのですが、国内ではいまだに脆弱な場合が多く、スキャルピングを禁止している業者も少なくありません。
国内FX業者では、LIONFXなどの一部の業者で可能ですが、基本的にできない業者がほとんどです。
スキャルピングを多用したい場合は、スキャルピングに特化している海外FX業者AXIORYやTitanFXを利用するとよいでしょう。
5-2-4.ゼロカットは海外業者のみ
海外FX業者は「ゼロカット」といって、マイナスになった残高を「0(ゼロ)」にしてくれる制度があります。
証拠金で補えない損失が出ると、強制的にロスカットが行われるのは国内FX業者も同じですが、稀に相場が荒れてロスカットが正常に働かないケースがあります。
この際に出た損失は、国内FX業者では支払わなければいけないのですが、海外FX業者はこの損失をゼロに戻してくれる「ゼロカット制度」で、マイナスを補填してくれるのです。
急激な世界情勢の変化があっても、大きな損失を防ぐことができますし、この制度があるからこそ安心してレバレッジの大きな取引ができるといえるでしょう。
ただし、国内FX業者の場合は、そもそものレバレッジが低いので、残高がマイナスになることはほぼありません。
5-2-5.取引方法が違う(NDDとDD方式)
国内FX業者と海外FX業者では、売買の注文方式が異なります。
主な違いは次のようになります。
海外FX業者と国内FX業者の取引方式
海外FX業者【NDD方式】 | 国内FX業者【DD方式】 | |
---|---|---|
特徴 | トレーダーとインターバンクが直接取引 | トレーダーとインターバンクの間にディーラーが介在 |
約定力 | 高い | NDDに比べて低い |
国内FX業者はDD方式といって、トレーダーとインターバンクの間にディーラー(FX業者)が介入するため「DD方式は投資家にとって不利である」といわれることがあります。
しかし、それは正しくありません。
というのは、売買を行う判断はトレーダーの意志であって、ディーラー(FX業者)が誘導しているわけではないからです。
ただし、DD方式は直接の注文ではないため、NDD方式に比べると約定力が低くなります。
5-2-6.税金は海外業者は累進課税が適用される
海外FX業者を利用した場合の税金は「累進課税」となります。
累進課税というと、なんだか「いっぱい税金を取られそう」というイメージがありますが、実は国内FX業者を使用するよりも安く済むケースがほとんどです。
下の表をご覧ください。
海外FX業者と国内FX業者の税金
海外FX業者 課税される所得金額【累進課税】 | 国内FX業者 課税される所得金額【申告分離課税】 | |
---|---|---|
195万円以下 | 5% ➕住民税10% | 15% ➕住民税5% |
195万円〜330万円 | 10% ➕住民税10% | |
330万円〜695万円 | 20% ➕住民税10% | |
695万円〜900万円 | 23% ➕住民税10% | |
900万円〜1800万円 | 33% ➕住民税10% | |
1800万円〜4000万円 | 40% ➕住民税10% | |
4,000万円超え | 45% ➕住民税10% |
たとえば、FXで得た利益が195万円以下なら所得税率は5%+住民税10%で、合計15%です。
195万円以上330万円以下で国内FX業者と同じ20%になるので、利益が195万円以下の場合は、国内FX業者を利用するよりも「お得」です。
もちろん、330万円を超えると海外FX業者の方が高くなりますが、その時点で海外FX業者やMT4の使い勝手をとった方がよいか、多少なりとも税金の安い国内FX業者に変えた方がいいのかを選択すれば良いでしょう。
6.MT4に関するFAQ
これまでMT4について解説してきてことで、海外FX業者やMT4を使うメリットがお分かりになったと思います。
しかし、実際に海外FX業者を使用するには、まだまだ不安になることもありますよね。
そこでこの章では、実際にMT4を使用している海外FX業者への「よくある質問」をまとめてみました。
質問
海外FX業者でMT4を使っている業者は、業者独自のプラットフォームは持っていないの?
MT4を利用している業者のほとんどが、MT4、またはMT5を自社のプラットフォームとして利用しています。
しかし、中にはMT4よりも直感的な操作が可能な「cTrader」を使用していたり、業者専用のプラットフォームを持っているところもあります。
特にcTraderは、MT4と比べて機能が少ないものの、シンプルでわかりやすい画面のため、初心者には管理しやすいでしょう。
質問
複数の海外FX業者を利用したい時、MT4はそれぞれに設定するの?
複数の海外FX業者を利用する場合でも、MT4の同じプラットフォームを利用できます。
つまり、海外FX業者ごとに設定を行うのではなく、一つのMT4に業者を「追加」することになります。
2-1-4.業者を変更しても同じ画面で使えるの章でもご紹介していますが、MT4の設定で「新しいブローカー(サーバー)を追加」タブをクリックすると、新しいFX業者を使いすることができます。
一つのMT4で複数の海外FX業者を登録できるので、目的別に使い分けることも可能です。
質問
海外FX業者を日本で利用するのは違法じゃないの?
日本の金融庁が海外FX業者に警告を発していることで「海外FX業者を使うのは違法」と思っている人も多いかもしれません(金融庁ホームページ「無登録の海外所在業者による勧誘にご注意ください」参照)。
しかし、海外FX業者を日本で利用することは違法ではありません。
海外FX業者が違法に問われるのは、「日本における勧誘行為」に対してですが、金融庁はレバレッジの低い国内FX業者を守るため、「警告」を出しているわけです。
そのため、海外FX業者の多くは「日本居住者」ではなく、「日本語を話す海外居住者向け」として、日本語のサイトを提供しているスタンスになります。
ただ、確かに悪質な海外FX業者も存在するので、できるだけ日本での使用者が多く、SNSなどで情報を得られやすい業者を選ぶことが重要でしょう。
7.まとめ
いかがでしたか?
ここまでお読みになって、MT4や海外FX業者についてメリットやデメリット、国内FX業者との違いなどがわかり、自分に合った海外FX業者なども検討できたのではないでしょうか。
最後にこの記事の内容をまとめます。
◎MT4を利用するのにおすすめの海外FX業者は次のとおりです。
MT4を利用するのにおすすめな海外FX業者5選
①XM Trading 解説へ |
②AXIORY 解説へ |
③TitanFX 解説へ |
④GemForex 解説へ |
⑤Traders Trust 解説へ |
|
---|---|---|---|---|---|
取引ツール | MT4・MT5 | MT4・MT5 | MT4・MT5 | MT4・MT5 | MT4 |
最大レバレッジ | 1000倍 | 400倍 | 500倍 | 1,000倍 | 3,000倍 |
日本語サポート | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
ボーナス | ◯ | △ | × | ◎ | ◎ |
スプレッド【USD/JPY】(STP口座) | 1.6pips | 1.3pips | 1.3pips | 1.6pips | 1.5pips |
おすすめな人 | 初心者 | MACユーザー | スキャルピングをしたい人 | 大きなボーナスが欲しい人 | 大きなレバレッジが欲しい人 |
これらの業者は日本の利用者が多く、信頼性が高い企業です。
それぞれの特徴や利点と「おすすめな人」から、自分にあった海外FX業者を選択すると良いでしょう。
◎MT4を使うメリット・デメリットは次のとおりです。
MT4を使うメリット
- 高度なテクニカル分析ができる
- EAを24時間無料で利用できる
- EAを自由にカスタマイズできる
- 業者を変更しても同じ画面で使える
MT4を使うデメリット
- 海外FX業者によっては日本語サポートがない
- 慣れるまでに時間がかかる
- 昨日がありすぎて使いこなせない可能性がある
◎MT4とMT5の違いは次のような違いがあります。
MT4とMT5との違い
MT4 | MT5 | |
---|---|---|
対応している業者 | 多い | 増えているものの少ない |
動作速度 | 遅い | 早い |
時間足 | 9種類 | 21種類 |
標準インジケーター | 30種類 | 38種類 |
カスタムインジケーター | 多い | 少ない |
EA(自動売買ソフト) | 多い | 少ない |
板情報 | なし | あり |
モバイル対応 | 使える機能が制限される | 機能が豊富 |
◎海外FX業者と国内FX業者については次のような違いがあります。
海外FX業者と国内FX業者の違い
海外FX業者 | 国内FX業者 | |
---|---|---|
プラットフォーム | 主にMT4・MT5 | 業者独自のプラットフォーム MT4は分析ツールとして利用可 |
レバレッジ | 最大1,000倍 | 最大25倍 |
スプレッド | 広い(変動) | 狭い(固定) |
スキャルピング | ほとんどの業者が可能 | できない場合が多い |
ゼロカット | あり | なし |
取引方式 | NDD方式 | DD方式 |
税金 | 累進課税 | 申告分離課税 |
この記事を参考に、自分にあった海外FX業者を見つけられることを願っています。
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