「海外FXで両建てをやってみたいけど、どうやったらいいかわからない…」
「そもそも、両建てはやっても大丈夫なのか?」
海外FXを運用するなかで「両建て」という手法について見聞きしたことがあるものの、それがどんなものなのか詳しくわかっていない、という方は多いのではないでしょうか。
両建てとは、「特定の通貨を『買いポジション』と『売りポジション』で同時に持つ」という手法のことで、一般的には価格変動による損失のリスクを回避するために行います。
価格相場が上がるか下がるかわからない段階で両方のポジションを保有しておき、トレンドの方向が定まったところで反対ポジションを決済することで、安定した利益を出せるという仕組みです。
どちらも同じ数量を持つと利益と損失がプラスマイナスゼロになってしまいますが、上昇トレンドを予測して「買いを2ロット」「売りを1ロット」といったように両ポジションを持つことで、予測が外れた際のリスクヘッジになります。
決済するタイミングの見極めが難しいことや、やり方によっては業者の利用規約に違反する場合もあるため、両建ては海外FX初心者にはあまりおすすめできない手法です。
海外FXで両建てを行うべきかどうかの最初の判断基準
【海外FX初心者の場合】
→両建てよりもやり方がシンプルな手法で取引するのがおすすめ
記事内の8.海外FX初心者でも安心!両建て以外のおすすめ取引手法2選をご覧ください
【海外FXの運用経験がある程度ある場合】
→FX業者ごとに定められた利用規約の範囲内で両建てを行う
本記事では、海外FXの両建てに関する基本的な知識をわかりやすく解説したうえで、行う上で生じるリスクや取引可能な業者といった内容についても幅広く紹介します。
最後まで読めば、両建てについての理解が深まるだけではなく、あなたの状況に最適な利益を増やす方法を実践できるようになることでしょう。
目次
1.海外FXの両建てとは
両建てとは、ある特定の通貨を、買いポジションと売りポジションで同時に持つ手法です。
通常は「買い」か「売り」のどちらか一方のポジションを取るため、価格変動が起こったときに利益もしくは損失が出ますが、両建てでどちらのポジションも持っていれば、損失を軽減することができます。
国内FXではリスク回避を目的として活用される両建ては、海外FXでも同様に行うことができます。
2.海外FXの両建てのやり方4パターン
海外FXの両建てには、4パターンのやり方があります。
業者によって禁止されているものもあるため、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
2-1.同一口座内の両建て
同一業者、同一の口座内で行う両建てのことです。
最も一般的な手法で、基本的にすべての海外FX業者で認められています。
同一口座内の両建てのやり方(一例)
①買いポジションを持っていて損失が出た場合、そのタイミングで売りポジションを取る
→買いポジションの損失は確定してしまうが、売りポジションで利益を出せばトータルでの損失は軽減できる
②売り・買いどちらのトレンドが来るかわからないタイミングで両方のポジションを取っておく
→上昇トレンドが発生したら買いポジションをキープ・売りポジションを決済してトータルでの利益を狙う
利用規約に引っかかる恐れのない、「正当な両建ての手法」と覚えておきましょう。
2-2.複数口座間の両建て
同じFX業者で二つの口座を作り、一方の口座で買いポジション、もう一方の口座で売りポジションを取るというやり方です。
複数口座間の両建ての大きな特徴は、海外FX特有のシステム「ゼロカット」が作動して、仮に損失が出てもトータルの終始はマイナスにならないという点です。
「ゼロカット」とは?
FX取引のなかで損失が出て、口座残高がマイナスになった場合、そのマイナス残高を0にリセットしてもらえるというシステム。
これにより、追証を支払う(借金を抱える)心配なく、FX運用ができる。
※より詳しく知りたい場合は、ゼロカットについてわかりやすく解説したこちらの記事をご覧ください。
ゼロカットシステムを悪用した両建ては「不正行為」にあたるため、多くの海外FX業者では複数口座間での両建てを禁止しています。
2-3.異業者間の両建て
異なる2つのFX業者で、同じ通貨を売り買いし、それぞれのポジションで保有する、といった手法です。
複数口座間の両建てと同様、急激な価格変動が起こっても、ゼロカットシステムが発動して大きな損失にはならずに利益は受けとることができてしまう「禁断の手法」です。
ゼロカットシステムを利用した両建ては不正行為にあたるため、多くのFX業者がこの手法を禁止しています。
「異なる2つの業者でなら、両建てを行なっていてもばれないのでは?」と思うかもしれませんが、異なる海外FX業者でもプラットフォームや仲介業者が同じであった場合、2社間で共有された注文記録から「不審な動きをするアカウント」として検知されてしまいます。
2-4.ボーナスを使った両建て
業者から受け取った「ボーナス」を元手に両建てを行う、という方法です。
「ボーナス」とは?
FX口座を新しく開設した時や、入金のタイミングで海外FX業者からもらえる、トレード用の資金のこと。
国内FXにはない、海外FXならではのサービスのひとつ。
通常の両建ては自分で口座に入れたお金で行うのに対して、こちらは業者から受け取ったボーナスを元手に両建てを行います。
取引に使う証拠金の出どころが違うだけで、両建てのやり方自体は通常のものと全く同じです。
ボーナスを使った両建ては、通常の両建てと同様に、多くの業者で「同一口座内ではOK、複数口座間・異業者間では禁止」といったルールが定められています。
海外FXのボーナスを使った両建てについては、こちらの記事でより詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてください。
3.海外FXの両建てはアウト?セーフ?
ここからは、海外FXの両建てを行う際に気になってくる「どこまでがセーフでどこからがアウトなのか?」といった点について、詳しくお話しします。
- 【業者別】両建ての「アウト・セーフ」の基準
- 海外FXの両建てで禁止されているものがある理由
- 規約違反の両建てがばれる仕組み
- 禁止されている両建てがばれるとどうなるのか
誤ってルール違反の両建てを行なってしまわないよう、ひとつずつしっかりと確認していきましょう。
3-1.【業者別】両建ての「アウト・セーフ」の基準
海外FXの両建ては、「同一口座内であればOK、複数口座間や異業者間はNG」というルールが基本ですが、詳細な「アウト・セーフ」の基準は業者ごとに異なります。
大手海外FX業者が、両建てについてどのようなルールを設けているか、一覧表でチェックしてみましょう。
海外FX業者 | 同一口座内の両建て | 複数口座間の両建て | 異業者間の両建て | ボーナスの両建て |
---|---|---|---|---|
XM Trading | ◯ | × | × | 同一口座:◯ 複数口座:× 異業者:× |
Axiory | ◯ | △※禁止と名言していない | △※禁止と名言していない | 同一口座:◯ 複数口座:× 異業者:× |
Tradeview | ◯ | △※禁止と名言していない | △※禁止と名言していない | ボーナスなし |
FBS | ◯ | △△※ゼロカット目的禁止 | △※ゼロカット目的禁止 | 同一口座:◯ 複数口座:△ 異業者:△ |
Titan FX | ◯ | △※ゼロカット目的禁止 | △※ゼロカット目的禁止 | ボーナスなし |
FXGT | ◯ | × | × | 同一口座:◯ 複数口座:× 異業者:× |
HotForex | ◯ | × | × | 同一口座:◯ 複数口座:× 異業者:× |
iForex | ◯ | × | × | 同一口座:◯ 複数口座:× 異業者:× |
GEMFOREX | ◯ | × | × | 同一口座:◯ 複数口座:× 異業者:× |
注目すべきは、複数口座間や異業者間の両建てを「禁止」と名言していない業者はあるものの、公に許可しているわけではないという点です。
そのため、「ゼロカット狙いの両建てが禁止されていない業者で複数口座間の両建てを行うのはセーフ」と考えるのは危険です。
利用規約に明記されていないとはいえ、ゼロカットシステムの穴を狙った両建ては不正行為にあたります。
「アウト・セーフ」の隙間をすり抜けた手段で両建てを行うよりも、はじめから公に許可されている同一口座内の両建てのみ行うのが賢明な運用方法と言えるのではないでしょうか。
3-2.海外FXの両建てで禁止されているものがある理由
海外FX業者が複数口座間や異業者間での両建てを禁止する最大の理由は、業者側が大きな損失を被る可能性が高いためです。
「ゼロカットシステムを悪用した異業者間の両建て」が、海外FX業者の損失にどう繋がるのか、業者側の目線に立ってイメージしてみましょう。
利用者側は実質無敗で取り引きし続けることができてしまうので、業者側が禁止するのは当然とも言えるでしょう。
3-3.規約違反の両建てがばれる仕組み
海外FX業者からばれないように不正な両建てを行うのは、事実上不可能だと考えた方がいいでしょう。
複数口座間・異業者間での不正な両建ては、主に以下のような仕組みで業者に発見されます。
悪質な両建てがばれるパターン一例
- 友人と協力して別口座を作って両建てを行う
→同じタイミングで2人の顧客が似たような動きをしていると、注文情報を監視していた業者から「怪しい動き」として検知される - 同じプラットフォームを使っている2つの業者で両建てを行う
→プラットフォームのデータベース残された注文記録から、不審な動きを検知される - 仲介業者を通して取引する業者で異業者間の両建てを行う
→2社の仲介業者が同じだった場合、サーバーに記録された注文情報から不審な動きが検知される
こういった業者の監視の目に引っかからないよう、「売りポジションと買いポジションを保有するタイミングをずらせばばれないのでは?」といった、裏をかくような方法を考えようとするトレーダーも少なくはありません。
しかし、業者側がどのようにして不審な動きを検知しているかが不透明である以上、利用規約で「禁止」とされている行為は行わないのが賢い選択だと言えるでしょう。
3-4.禁止されている両建てがばれるとどうなるのか
海外FX業者の利用規約で禁止されている両建てを行なってしまった場合、違法行為ではないものの、規約に則った罰則が課せられます。
禁止されている両建てが発覚した際に課せられる罰則の一例
- 不正な両建てで得た利益の取り消し
- ゼロカットで業者側が負担した金額の支払い請求
- 口座の凍結
- ブラックリスト入り(二度とその業者で取引ができない可能性も)
不正な両建てで一時的に利益を得ることに成功したとしても、後々規約違反が発覚して利益を没収されてしまうというのは、それまでに費やした労力も含めると「損失」とも言えます。
リスクヘッジ目的で両建てを行うために、規約違反のリスクを取るのは本末転倒ではないでしょうか。
「ばれる」「ばれない」ではなく、禁止とされているものには手を出さないのが賢明です。
4.海外FXの両建てのメリット
ここからは、海外FXで両建てをする3つのメリットについて詳しく説明していきます。
「同一口座内であればOK、複数口座間や異業者間はNG」という海外FXの両建ての基本ルールについて理解したところで、あなたが「ルールの範囲内で両建てを行う必要があるかどうか」を判断する材料として、メリットを一つひとつ確認していきましょう。
4-1.落ち着いて海外FXの取引ができる
価格変動に一喜一憂せずにいられるという安心感は、国内外を問わず、両建ての大きなメリットです。
買いポジションと売りポジションの両方を保有することで、相場がどちらに動いても、含み損(決済を行う前の未確定な損失)を軽減できます。
- 動向が気になって、つい何度もチャートをチェックしてしまう
- 海外FXを始めたばかりで、自分の予想に自信が持てない
4-2.リスクヘッジになる
国内外を問わず、FXには予想が外れた時のリスクがつきものですが、両建てを行うことでそのリスクを最小限に抑えることができます。
仮に買いポジションを取った通貨が値下がりしてしまっても、すぐに売りポジションを取ることで損失の拡大を回避できるのです。
- 「大きく利益を出したい」よりも「なるべく損失のダメージが少ない方法で運用したい」という気持ちが強い
4-3.節税になる
両建てで海外FXの収益をうまくコントロールすることで、余分な所得税がかからないようにできる、というメリットです。
海外FXで発生した利益には所得税がかかり、以下の表のように金額が大きいほど税率も上がります。
所得金額 | 所得税の税率 |
---|---|
1,000円~194万9,000円 | 5% |
195万~円~329万9,000円 | 10% |
330万円~694万9,000円 | 20% |
695万円~899万9,000円 | 23% |
900万円~1,799万9,000円 | 33% |
「思ったよりも利益が出すぎてしまって、多額の税金を払わなくてはならないかもしれない!」といったときに、両建てによって所得を一時的に調整すれば、結果的に節税をすることが可能です。
次の例を参考に、シミュレーションしてみましょう。
両建てによる節税シミュレーション
①2022年12月1日:両建て開始
この年の海外FXの利益が400万円出ていることが発覚、両建てを行う
②2022年12月31日:買いポジション決済
相場が下降トレンドに乗り、買いポジションで200万円の損失、売りポジションで200万円の利益が発生
このタイミングで買いポジションを決済
→2022年の利益は400万円から200万円になる
③2023年1月1日:売りポジションを決済
200万円の利益が発生している売りポジションを決済
→実際の利益は、400万円から変わらないままなのに、2022年に納める所得税は200万円分しか発生しない
このように両建てをうまく活用することで、実際に手元に入る利益は変わらなくても、年間の所得税を抑えることができます。
- 税金対策の一環として、他の手法と併用して両建てを行いたい
- 多少手間がかかっても、税金を最小限に抑えたい
タイミングを見計らって節税目的で両建てを行うのはやや高度な運用方法で手間もかかるため、「やり方次第では節税にもなる」と頭に入れておくといいでしょう。
5.海外FXの両建てのデメリット
続いて、海外FXで両建てを行う3つのデメリットについて解説していきます。
良い面だけを見ずに、悪い面も確認して、その上で両建てを行うかどうかを判断しましょう。
5-1.売り買いのタイミングの見極めが難しい
売りポジション・買いポジションのどちらか一方を保有する取引と比べて、両者を同じ数だけ保有する両建ては、ある程度FXの知識や経験が求められる手法です。
「上昇トレンドのタイミングで買いポジションを保有→値下がりしたタイミングで売りポジションを保有」といったように、タイミングを見計らって両建てを行わなければなりません。
取引が複雑化して結局どうしたらいいかわからなくなり、慌てて決済して結果損失になるといったケースもあるため、初心者にはおすすめできない手法と言えるでしょう。
- 海外FXをこれから始める、始めたばかりの初心者
- 基本的な取引手法だけ覚えられれば十分で、特殊なことはあまりしたくない
5-2.やり方・業者次第では規約違反になる
運用を一歩間違えると業者の規約違反に引っかかり、口座凍結などのペナルティを課せられてしまうリスクがあるというのは、海外FXならではの両建てのデメリットです。
本人にはそんなつもりがなくても、結果的にゼロカットシステム頼りの両建てを行なってしまっていたり、業者に「不正行為」と判断される可能性も十分にあります。
海外FXで両建てを行う場合は、まずは業者の両建てに関するルールを慎重に確認しなければならず、こういった行程を手間に感じる人には難しい取引手法です。
- 使用する海外FX業者の利用規約をチェックするのが面倒
- 複数の海外FX業者を利用している、今後する予定がある
5-3.スワップポイントが得られなくなる
FXで利益を得る手段のひとつである「スワップポイント」の恩恵を受けられなくなるというのも、両建てのデメリットのひとつ。
「スワップポイント」とは?
2カ国間の金利差によって発生する利益のことで、「金利差調整分」とも呼ばれる。
少額ではあるものの、毎日受け取れるボーナスのようなもので、これを狙って長期運用をしてコツコツと利益を上げるトレーダーもいる。
両建てを行う場合、買いポジションでスワップポイントを受け取っても、売りポジションでは反対に支払う必要が出てくるため、実際に受け取れるスワップポイントはプラスマイナスゼロになってしまいます。
- スワップポイントを活用して利益を上げようと考えている人
このように、海外FX運用のリスクヘッジ目的で行われる両建てにも、両建てならではのリスクというものがあります。
他のFX取引同様に「必勝法」ではないことを念頭に置いておきましょう。
6.海外FXの両建て行うかどうかの最終的な判断基準
メリットとデメリットを比較しても、「両建てをやるかやらないかが決められない!」という場合は、あなたが海外FXをどのように運用したいかで判断しましょう。
海外FXの両建て行うかどうかの最終的な判断基準
- リスクヘッジしながら長い目で見て安全に運用したい→両建てに向いている
- 短期間で利益をどんどん上げたい→両建ては向かない
海外FXではほとんどの業者がゼロカットシステムを採用しているため、元手がゼロになることはあっても、マイナスになることはありません。
それでも、「大きな損失が出て口座がすっからかんになってしまったらどうしよう…」と不安になってしまう人は、精神的な安定のために両建てを行うことをおすすめします。
一方で、「ハイレバレッジ取引で国内FXでは出せないような大きな利益を出したい!」と考える人は、ローリスクローリターンな手法である両建てには向いていないと言えるでしょう。
7.両建て取引が可能なおすすめ海外FX業者3選
ここからは、海外FXの両建てに挑戦してみると決めた方に向けて、おすすめの業者を3つ紹介します。
- XM Trading
- AXIORY
- Titan FX
あなたに最も適した業者はどれか吟味しながら、一つずつ見ていきましょう。
7-1.XM Trading
出典:https://www.xmtrading.com/jp/
数ある海外FX業者の中で、日本でのユーザー数が業界No.1のXM。
2009年創業以来着実にユーザーを増やしてきた老舗で、サポートの厚さや海外FX業者で起こりがちな出金トラブルの無さといった安定感が魅力です。
「信頼性の高い業者で両建てを行いたい」という方におすすめ。
XM Tradingの基本情報 | |
---|---|
両建てのルール | 同一口座内:◯ 複数口座間:× 異業者間:× |
特徴 | 老舗で運営歴が長く信頼性が高い 日本語サポートが充実していて初心者も利用しやすい |
「XMをもっと深く知りたい!」という場合は、XMの特徴について詳しく解説したこちらの記事をご覧ください。
7-2.Axiory
中米のベリーズに本店を置く、2011年からサービスを開始した海外FX業者。
取引が注文通りに成立する確率を表わす「約定率」は99.9%と非常に高く、両建て時もストレスのない取引が可能です。
複数口座間や異業者間の両建ては明確には禁止されていませんが、正式に許可されているわけではないため、ゼロカットシステムを悪用した両建ては行わないのがベターです。
Axioryの基本情報 | |
両建てのルール | 同一口座内:◯ 複数口座間:△ 異業者間:△ ※禁止はされていないが、「OK」とも名言されていない |
特徴 | 取引コストの安さ 約定率(注文通りに取引が成立する確率)が高い |
Axioryについてより詳しく知った上で口座開設を検討したいという場合は、Axioryの特徴を「取引スペック」「安全性」「サービス」の3つの観点から解説したこちらの記事をご覧ください。
7-3.Titan FX
Titan FXは、2014年に設立された、バヌアツ共和国を拠点とする海外FX業者です。
独自開発の最先端テクノロジー「Zero Point」を駆使した、約定スピードの速さやスムーズな操作性が魅力。
複数業者間・異業者間の両建ては「ゼロカット目的の場合禁止」とされていますが、意図せず規約に違反してしまわないよう、両建ては同一口座内でのみ行うことをおすすめします。
Titan FXの基本情報 | |
両建てのルール | 同一口座内:◯ 複数口座間:△※ 異業者間:△※ ※ゼロカット目的の両建てはNG |
特徴 | 高速・安全なトレードシステムでストレスなく取引できる |
Titan FXについてもっと知りたいという方は、Titan FXの魅力やおすすめしたい人について解説したこちらの記事を参考にしてください。
8.海外FX初心者でも安心!両建て以外のおすすめ取引手法2選
最後は、両建てをやらないと決めた方に向けて、初心者におすすめな海外FXの取引方法について解説します。
海外FX初心者でも安心して行える手法は、次の2つ。
- トレンドフォロー手法
- サポートライン・レジスタンスラインを活用した手法
それぞれどんな手法なのか、どういったメリットがあるのか、詳しく解説していきます。
8-1.トレンドフォロー手法
価格のトレンド(方向性)に沿って売り、もしくは買いポジションのいずれかを選択して保有する、といった国内・海外問わずFXにおける基本的な手法です。
トレンドフォロー手法のメリットとデメリットは、次の通り。
メリット | デメリット |
リスクリワードレシオ※が高い →損失が出ることはあっても、最終的に利益を上げられる可能性が高い トレードの回数が少なくて済む →手数料が安く抑えられ、ミスも発生しにくい ※1回の取引で発生するであろう損失に対する、発生するであろう利益の比率 |
勝率そのものは低い →トータルで利益を上げられても、短期的には損失が出ることも度々あるため、ストレスに感じる場合も トレードのチャンスが少ない →万が一大きな損失が出たときに、巻き返すチャンスも限られる |
数あるFX取引手法のなかで最もシンプルなものなので、「国内FXも海外FXもやったことがない、完全な初心者」といった方におすすめです。
8-2.サポートライン・レジスタンスラインを活用した手法
チャートを見て、何度も安値と高値が付いている価格にラインを引き、そのラインを指標に取引するという方法です。
サポートライン・レジスタンスラインを活用して取引する方法は、以下の3ステップ。
STEP1.チャートを見てラインを引く
STEP2.値動きをチェックする
STEP3.タイミングを見計らって売り・もしくは買いの新規注文をする
サポートライン・レジスタンスラインを活用した手法のメリットとデメリットは次の通りです。
メリット | デメリット |
新規注文のタイミングがある程度可視化できる →ラインを引くことで不安定な値動きにある程度「当たり」が付けられるので、海外FX初心者でも注文時の不安が軽減される |
引いたラインが「だまし」である可能性もある →トレンドと逆の注文を入れる「逆張り」を行う投資家等がいた場合、ラインから大きく外れた値動きをするリスクがある |
トレンドフォロー手法よりもやや複雑ですが、基準となるラインを引くことで迷わずにトレードを行えるので、「少しずつトレードに慣れてきたが、まだ自分の読みに自信がない」といった方におすすめです。
9.まとめ
最後に、本記事の重要ポイントをおさらいしておきましょう。
■海外FXの両建てとは
両建て:ある特定の通貨を、買いポジションと売りポジションで同じ数だけ持つというFXの手法
国内外を問わず、同じように行うことができる
■海外FXの両建てのやり方4パターン
- 同一口座内の両建て:同一業者、同一の口座内で行う両建て
- 複数口座間の両建て:同じFX業者で二つの口座を作って行う両建て
- 異業者間の両建て:異なる2つのFX業者で行う両建て
- ボーナスを使った両建て:業者から受け取った「ボーナス」を元手に行う両建て
■海外FXにおける両建ての「アウト」と「セーフ」の基準
「同一口座内であればOK、複数口座間や異業者間はNG」が基本ルール
→詳細な「アウト・セーフ」の基準は業者ごとに異なるが、ゼロカット目的で行う両建ては業者側が大きな損失を被る可能性があるため、「不正行為」とされるのが一般的
■ルール違反の両建てがばれる仕組み
異なる口座で似通った注文が同時にされたなど、「不審な動き」がFX業者、プラットフォーム、仲介業者によって検知される
→どういった仕組みで検知されるかは不透明であるため、禁止されている行為は初めから行わないのが賢明
■ルール違反の両建てがばれるとどうなるのか
- 不正な両建てで得た利益の取り消し
- ゼロカットで業者側が負担した金額の支払い請求
- 口座の凍結
- ブラックリスト入り(二度とその業者で取引ができない可能性も)
等のペナルティが課せられる
■海外FXの両建てのメリット・デメリット
【メリット】
- 落ち着いて海外FXの取引ができる
- リスクヘッジになる
- 節税になる
【デメリット】
- 売り買いのタイミングの見極めが難しい
- やり方・業者次第では規約違反になる
- スワップポイントが得られなくなる
→最終的な判断基準は、「リスクヘッジしながら長い目で見て安全に運用したいなら両建てを行う、短期間で利益をどんどん上げたいなら行わない」
■両建て取引が可能な海外FX業者
- XM Trading:信頼性の高い老舗FX業者
- AXIORY:約定率の高さが魅力
- Titan FX:充実のシステムでスピーディーな取引が可能
■両建て以外のおすすめ取引手法
- トレンドフォロー手法:トレンドを追って順張りする、シンプルで基本的な手法
- サポートライン・レジスタンスラインを活用した手法:チャートを見てラインを引くことで、見極めのタイミングを可視化できる
記事の内容を参考に、自分にとって両建てという手法が必要かどうかを見極め、満足の行く海外FX運用をしてくださいね。
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