海外FXを始めるにあたりまず気になるのは、「どのくらいの資金を用意すればいいのだろうか」ということでしょう。
1,000円なのか、1万円なのか、10万円なのか…。
用意すべき資金の額によって、心理的な負担も変わってくるはずです。
そこで理解しておきたいのが、必要証拠金についてです。
必要証拠金とは、通貨を購入するために最低限必要な金額のことをいいます。
ただし、海外FX業者では、取引の最小ロット数や口座への最低入金額などに関する制限が設けられている場合があり、実際には、必要証拠金以上の資金が必要になる可能性があります。
また、必要証拠金のみを入金して始めるFX取引には、ロスカットされやすいというリスクがあり、これを回避するには、十分な資金を用意しておかなければなりません。
では、実際のところ、海外FX取引における必要証拠金はいくらくらいで、どのくらいの資金を用意しておけばいいのでしょうか。
ここでは、下記のポイントについて詳しく解説します。
・ 海外FXの必要証拠金とは
・ 必要証拠金の計算方法
・ 海外FXでは最低いくらから取引可能なのか~取引最小ロット数について~
・ 海外FXを始めるには最低いくら必要なのか~口座への最低入金額について~
・ 必要証拠金のみを入金して始めるFX取引のリスクとその回避方法について
・ 海外FXを始めるにあたり用意しておくべき資金はいくら?
この記事が、これから海外FXを始めようとしている方のお役に立てれば幸いです。
目次
1. 海外FXの必要証拠金の計算方法
海外FXを始めるにあたり、必ず理解しておかなければならないのが、必要証拠金の定義とその計算方法です。
必要証拠金の定義はFX取引をするうえで必須の知識ですし、必要証拠金の計算方法を理解しておくことは、取引に必要な資金を把握したり、思わぬ損失の発生を回避したりするうえで、とても重要だからです。
この章では、下記2つのポイントについて、わかりやすく解説します。
・ 必要証拠金とは何なのか
・ 必要証拠金の計算方法
1-1. 必要証拠金とは
必要証拠金とは、FX取引をするのに最低限必要な金額のことをいいます。
例えば、米ドルを10万通貨買うために100万円必要である場合、この取引における必要証拠金は100万円となります。
必要証拠金には、取引に必要な証拠金、通貨を注文するために必要な証拠金、という意味があることから、FX業者によっては「取引必要証拠金」、「注文必要証拠金」といった呼び方をすることもあるようです。
1-2. 海外FXでの取引における必要証拠金の計算方法
海外FXでの取引における必要証拠金は、「注文時のレート × 取引通貨量 ÷ レバレッジ」という計算式により算出します。
下記の取引条件で、計算してみましょう。
【試算条件】
・ 通貨ペア:米ドル/円
・ 為替レート:1ドル=100円
・ 取引通貨量:10万ドル(10万通貨)
・ レバレッジ:100倍
この試算条件を上記計算式に当てはめると、下記のようになります。
必要証拠金(10万円)=注文時のレート(1ドル=100円)×取引通貨量(10万通貨)÷レバレッジ(100倍)
よって、この取引における必要証拠金は、10万円です。
Point:計算ツールを活用しよう
海外FX業者の中には、必要証拠金の計算ツールを提供しているところがあります。
例えば、人気の海外FX業者「XM」では、「証拠金計算機」というツールが提供されており、通貨ペアや口座タイプ、レバレッジなどの必要事項を入力するだけで、必要証拠金を簡単に算出できます。
実際に取引をする際は、こういった計算ツールを活用するのもおすすめです。
2. 最低いくらから取引可能?最小ロットと最大レバレッジから必要証拠金を比較
FX取引をするうえで「最低いくら必要なのか」ということを考えるにあたり、まず気をつけなければならないのが、取引の最小ロット数です。
というのも、海外FX業者では通貨の売買について「最小ロット数」が設けられており、その数量以上でなければ通貨の売買をすることができません。
例えば、資金が少ないため10通貨だけ買いたいと思っても、FX業者が定める最小ロット数が1,000通貨である場合、1,000通貨以上でなければ取引できないのです。
ここでは、主要な海外FX業者の最小ロットと最大レバレッジをもとに、最低いくらから取引可能なのか比較してみましょう。
海外FX業者 | 1ロットの通貨数 | 取引最小ロット数 | 最大レバレッジ | 必要証拠金 |
---|---|---|---|---|
XM (スタンダード口座) |
10万通貨 | 0.01ロット(1,000通貨) | 1000倍 | 113円 |
XM (マイクロ口座) |
1,000通貨 | 0.01ロット(10通貨) | 1000倍 | 1円 |
AXIORY | 10万通貨 | 0.01ロット(1,000通貨) | 400倍 | 250円 |
※必要証拠金は、通貨ペア=米ドル/円、1ドル=100円として計算
例えば、XMのスタンダード口座において、最小ロット1,000通貨・最大レバレッジ1000倍で取引する場合の必要証拠金は、113円です。
これに対して、XMのマイクロ口座では最小ロット10通貨からの取引が可能ですので、最小ロット10通貨・最大レバレッジ1000倍で取引する場合の必要証拠金は、1円となります。
つまり、FXの必要証拠金は、取引通貨量が少なければ少ないほど、安くなるのです。
次に、同じ1,000通貨の取引で比較してみましょう。
XMのスタンダード口座において、最大レバレッジ1000倍で取引する場合の必要証拠金は、113円です。
これに対して、AXIORYにおいて最大レバレッジ400倍で取引する場合、必要証拠金は250円となります。
同じ取引通貨量ならば、レバレッジが高い取引の方が、必要証拠金が安くなることがわかります。
このようにFXの必要証拠金は、取引量が少なければ少ないほど、また、レバレッジが高ければ高いほど、安くなるのです。
用語解説:ロット(Lot)とは?
ロット(Lot)とは、売買する通貨数をあらわす単位です。
海外FX業者では、1ロット=10万通貨とするのが一般的ですが、口座の種類によっては、1ロット=1,000通貨とする場合もあります。
3. 海外FXを始めるには最低いくら必要?業者ごとの最低入金額を比較!
「2. 最低いくらから取引可能?最小ロットと最大レバレッジから必要証拠金を比較」でご紹介したように、海外FX業者の中には、1円から通貨の購入が可能なところがあります。
「1円で取引できるなら、失敗してもいいから海外FXにチャレンジしてみようか」と思いますよね。
ただし、ここで注意しなければならないのが、「最低入金額」に関するルールです。
3-1. 最低入金額とは
最低入金額とは、海外FX業者で口座を開設した際、最初に入金しなければならない金額の最低ラインのことをいいます。
例えば、「最低入金額100ドル」の海外FX業者では、取引の必要証拠金が1円であったとしても、口座に100ドル入金しなければトレードを始められません。
3-2. 海外FX業者の最低入金額を比較
主要な海外FX業者の最低入金額は、下表の通りです。
海外FX業者 | 最低入金額 | 取引最小ロット数 | 最大レバレッジ | 最大レバレッジ・最小ロットで取引する場合の必要証拠金 |
---|---|---|---|---|
XM (スタンダード口座) |
5ドル | 0.01ロット(1,000通貨) | 1000倍 | 113円 |
XM (マイクロ口座) |
5ドル | 0.01ロット(10通貨) | 1000倍 | 1円 |
AXIORY | 200ドル | 0.01ロット(1,000通貨) | 400倍 | 250円 |
Titan FX | なし | 0.01ロット(1,000通貨) | 500倍 | 200円 |
FBS (スタンダード口座) |
100ドル | 0.01ロット(1,000通貨) | 3,000倍 | 33円 |
FBS (セント口座) |
1ドル | 0.01ロット(10通貨) | 1,000倍 | 1円 |
Land-FX | 300ドル | 0.01ロット(1,000通貨) | 500倍 | 200円 |
※通貨ペア=米ドル/円、1ドル=100円として計算
例えば、AXIORYにおいて最大レバレッジ・最小ロットで取引をする場合、必要証拠金は250円です。
ただし、この業者では最低入金額が2万円となっていますので、FX取引を始めるにあたり、2万円入金しなければなりません。
つまり、AXIORYでFXを始めるには、最低2万円必要ということになります。
これに対して、Titan FXでは最低入金額が設定されていませんので、最大レバレッジ・最小ロットで取引をするのであれば、200円からFXを始められます。
海外FXを始めるにあたり、いくら用意すべきなのか気になったら、まずは、最大レバレッジ・最小ロットで取引をする場合の必要証拠金を、確認してみましょう。
そのうえで、業者ごと、口座タイプごとの最低入金額を確認します。
これら2つの金額のうち大きい方が、海外FXを始めるにあたって最低限必要な金額となります。
4. 注意!海外FXで必要証拠金のみ入金する取引はロスカットのリスク大!
業者や口座のタイプによっては、数円、数百円といったかなり少ない資金で取引を始められる、海外FX。確かに魅力的ではあるのですが、必要証拠金のみを入金して始める取引は、投資家にとってハイリスクです。
では、必要証拠金のみを入金する取引にはどのようなリスクがあり、そのリスクを回避するにはどうすればいいのでしょうか。
この章では、下記のポイントについて詳しく解説します。
・ 必要証拠金のみを入金する取引にはどのようなリスクがあるのか
・ リスクを回避するための対策
4-1. 資金に余裕がない状態での取引はロスカットのリスクが高い
必要証拠金のみ入金して始めるFX取引は、ロスカットのリスクがかなり高い傾向にあります。
資金に余裕がない状態で取引を始めると、相場がほんの少し逆行しただけで、あっという間にロスカットされてしまうことがあるのです。
① ロスカットとは?
ロスカットとは、口座の証拠金維持率がFX業者が定めるロスカット率を下回った場合に、その時点で保有している全てのポジション(未決済の通貨)が強制決済される制度です。
例えば、ロスカット率が50%のFX業者で取引をする場合、保有する口座の証拠金維持率が50%を下回った時点で、ロスカットが執行されます。
ロスカットが執行(=全ポジション強制決済)されると、その時点で損失が確定します。
ロスカットが投資家に与える影響は甚大ですので、口座の証拠金維持率がロスカット率を下回らないよう、常に注意しておく必要があります。
② 証拠金維持率とは?
投資家にとって大きなリスクとなるロスカットを避けるために、常に注意を払わなければならないのが、口座の証拠金維持率です。
証拠金維持率とは、口座の必要証拠金に対する、有効証拠金の割合を表す数値で、下記計算式により算出します。
例えば、必要証拠金が100円、有効証拠金が100円である場合、下記計算により口座の証拠金維持率は100%となります。
証拠金維持率(100%)=有効証拠金(100円)÷必要証拠金(100円)×100
用語解説:有効証拠金とは?
有効証拠金とは、口座の時価総額を表す数値です。
口座に預けている証拠金残高に、含み益と含み損を加えて算出します。
例)口座の証拠金残高10万円、含み損2万円の場合、有効証拠金は8万円。
③ 必要証拠金のみ入金する取引でロスカットされるケースをシミュレーション
では、口座に必要証拠金のみを入金してFX取引をする場合、どのくらいの値動きでロスカットされてしまうのでしょうか。
下記条件で、具体的にシミュレーションしてみましょう。
【試算条件】
預託証拠金:200円
レバレッジ:500倍
通貨ペア:米ドル/円
ロスカット率:50%
取引:為替レート1ドル=100円で、1,000通貨の買いポジション(必要証拠金200円)
このケースでは、口座の証拠金維持率が50%を下回った段階でロスカットが執行されます。
したがって、ロスカットまでに許容される含み損は、下記計算により100円となります。
許容含み損(100円)=口座残高(200円)-必要証拠金(200円)×ロスカット率(50%)
次に、この取引では、米ドルを1,000通貨買っていますので、1ドル0.1円の変動で100円の含み損が生じる計算になります。
つまり、この試算条件では、1ドル=100円から1ドル=99.9円になった段階で、ロスカットが執行されてしまうのです。
上記シミュレーションから、必要証拠金のみを預けた取引では、ほんのわずかな相場変動があっただけでロスカットが執行され、損失が確定してしまうことがわかります。
4-2. 海外FXのハイレバレッジ取引では特に注意が必要!
上述のように、必要証拠金のみを入金して始めるFX取引には「ロスカットされやすい」というリスクがあります。
そして、ハイレバレッジで取引をする場合、そのリスクはさらに大きくなります。
下記試算条件のもと、シミュレーションしてみましょう。
【試算条件】
預託証拠金:200円
通貨ペア:米ドル/円
レバレッジ:1000倍
ロスカット率:50%
取引:為替レート1ドル=100円で、2,000通貨の買いポジション(必要証拠金200円)
このケースでは、口座の証拠金維持率が50%を下回った段階でロスカットが執行されます。
したがって、ロスカットまでに許容される含み損は、下記計算により100円となります。
許容含み損(100円)=口座残高(200円)-必要証拠金(200円)×ロスカット率(50%)
次に、この取引では、米ドルを2,000通貨買っていますので、1ドル0.05円の変動で100円の含み損が生じる計算になります。
つまり、この試算条件では、1ドル=100円から1ドル=99.95円になった段階で、ロスカットが執行されてしまうのです。
「4-1. 資金に余裕がない状態での取引はロスカットのリスクが高い」での試算結果と、比較してみましょう。
【試算条件】 通貨ペア=米ドル/円・1ドル=100円・取引通貨量=必要証拠金200円で買えるだけ買う |
||
---|---|---|
レバレッジ | 500倍 | 1,000倍 |
取引通貨量 | 1,000通貨 | 2,000通貨 |
ロスカットまでに許容される値動き | 1ドル=100円→99.9円 | 1ドル=100円→99.95円 |
レバレッジ500倍の取引では、ロスカットまでに0.1円の値動きが許容されるところ、レバレッジ1,000倍の取引では、ロスカットまでに0.05円の値動きしか許容されないことがわかります。
4-3. 必要証拠金が少なくても口座には十分な資金の入金を
投資家にとって大きなリスクとなるロスカットを回避するには、必要証拠金の額を上回る十分な資金を、口座に入金しておくことをおすすめします。
口座に必要証拠金以上の資金を入金しておけば、相場が逆行してもロスカットされにくいからです。
下記条件のもと、具体的にシミュレーションしてみましょう。
【試算条件】
預託証拠金:600円
通貨ペア:米ドル/円
レバレッジ:1000倍
ロスカット率:50%
取引:為替レート1ドル=100円で、1,000通貨の買いポジション(必要証拠金200円)
このケースでは、口座の証拠金維持率が50%を下回った段階でロスカットが執行されます。
したがって、ロスカットまでに許容される含み損は、下記計算により500円となります。
許容含み損(500円)=口座残高(600円)-必要証拠金(200円)×ロスカット率(50%)
次に、この取引では、米ドルを2,000通貨買っていますので、1ドル0.25円の変動で500円の含み損が生じる計算になります。
つまり、この試算条件では、1ドル=100円から1ドル=99.75円になった段階でロスカットが執行されます。
「4-2. 海外FXのハイレバレッジ取引では特に注意が必要!」での試算結果と、比較してみましょう。
【試算条件】 通貨ペア=米ドル/円・1ドル=100円・2,000通貨の買いポジション レバレッジ=1,000倍・ロスカット率50% |
||
---|---|---|
必要証拠金 | 200円 | 200円 |
預託証拠金 | 200円 | 600円 |
ロスカットまでの許容含み損 | 100円 | 500円 |
ロスカットまでに許容される値動き | 1ドル=100円→99.95円 | 1ドル=100円→99.75円 |
預託証拠金=必要証拠金の取引では、ロスカットまでに1ドル0.05円の値動きしか許容されないところ、必要証拠金200円に対して600円を入金して行う取引では、ロスカットまでに1ドル0.25円の値動きまで許容されることがわかります。
ロスカットが執行されてしまうと、それまで保有していたポジションを全て失ってしまいますの。
このような事態を避けるためには、必要証拠金以上の金額を口座に入金し、資金に余裕がある状態で取引をスタートすることが大切です。
5. 海外FXを始めるなら必要証拠金の5倍の資金を用意しよう!
ロスカットのリスクを回避するには、資金に余裕をもって取引を始める必要があります。
では、海外FXを始める場合、必要証拠金に対してどのくらいの金額を入金しておけばいいのでしょうか。
5-1. ロスカットを避けるには証拠金維持率500%以上をキープしよう
ロスカットを回避するには証拠金維持率を500%以上にキープすることをおすすめします。
下記の試算条件で、シミュレーションしてみましょう。
【試算条件】
預託証拠金:1,000円
通貨ペア:米ドル/円
レバレッジ:1000倍
ロスカット率:50%
取引:為替レート1ドル=100円で、2,000通貨の買いポジション(必要証拠金200円)
このケースにおけるロスカットまでの許容含み損は、下記計算により900円となります。
許容含み損(900円)=口座残高(1,000円)-必要証拠金(200円)×ロスカット率(50%)
次に、この取引では米ドルを2,000通貨買っていますので、1ドル0.9円の変動で900円の含み損が生じる計算になります。
つまり、この試算条件では、1ドル=100円から1ドル=99.1円になった段階でロスカットが執行されます。
「4-3. 必要証拠金が少なくても口座には十分な資金の入金を」での試算結果と、比較してみましょう。
【試算条件】 通貨ペア=米ドル/円・1ドル=100円・2,000通貨の買いポジション レバレッジ=1,000倍・ロスカット率50% |
|||
---|---|---|---|
必要証拠金 | 200円 | 200円 | 200円 |
預託証拠金 | 200円 | 600円 | 1000円 |
証拠金維持率 | 100% | 300% | 500% |
ロスカットまでの許容含み損 | 100円 | 500円 | 900円 |
ロスカットまでに許容される値動き | 1ドル=100円→99.95円 | 1ドル=100円→99.75円 | 1ドル=100円→99.1円 |
証拠金維持率100%での取引では、1ドルあたり0.05円の変動でロスカットが執行されてしまいますが、証拠金維持率500%の取引ならば、1ドルあたり0.9円の変動まで耐えられます。
同じ取引条件でも、証拠金維持率を500%にすることで、ロスカットまでに許容される値動き幅に18倍もの差が生じるのです。
5-2. 必要証拠金の5倍の資金で取引をスタート!
上記シミュレーションからわかるように、証拠金維持率を500%以上に保つことは、ロスカットを回避するうえでとても効果的です。
FX取引を始める際は、必要証拠金の5倍の金額を口座に入金しておくことをおすすめします。
例えば、取引の必要証拠金が200円である場合、その5倍の金額である1,000円を口座に入金しておくのです。
海外FXならば数円、数百円といったかなり少ない金額で取引できますので、必要証拠金の5倍の金額を入金、といってもそこまで大きな負担にはならないでしょう。
まずは少額での取引で、海外FXを体験してみるのもおすすめですよ!
まとめ
海外FXの必要証拠金とは、FX取引をするにあたり、最低限必要な金額のことをいいます。
FX取引をするには、最低限、この必要証拠金を用意しなければなりません。
ただし、海外FX業者の中には「取引の最小ロット数」や「口座への最低入金額」に関して、規制を設けているところがあります。
取引の最小ロット数が定められているFX業者では、その数以上の通貨数でなければ取引できませんし、口座への最低入金額が定められているFX業者では、既定の金額を口座に入金しなければ、取引を始められません。
したがって、海外FXを始めるにあたり用意すべき資金について調べる際は、必要証拠金の額だけでなく、取引の最小ロット数や口座への最低入金額についても、必ず確認しておきましょう。
また、必要証拠金のみを入金して始めるFX取引はロスカットのリスクが高く、わずかな相場変動によって全ポジションが強制決済されてしまう恐れがあります。
一般に、ロスカットを回避するには口座の証拠金維持率を500%以上に保つことが重要であると言われていますので、海外FXを始める際は、必要証拠金の5倍の金額の入金を心がけましょう。
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