【XMの証拠金】計算方法と銘柄別の1lotあたりの必要証拠金一覧

「取引に必要な証拠金を計算したい」

「入金した証拠金でどれだけの取引ができるか確認したい」

実はXMの取引に必要な証拠金の金額は簡単に計算することができます。

FXなどの取引に最低限必要な証拠金の金額のことを必要証拠金といいます。必要証拠金の計算は取引商品やレバレッジ倍率などによっても異なりますが、XMが提供する公式の計算ツールを使えば、誰でも簡単に、その取引の必要証拠金の金額を算出することができるのです。

また証拠金は取引開始時だけ気をつければいいというわけではありません。

証拠金の金額はポジションの損益によって常に変動しており、入金している証拠金の金額が必要証拠金を下回れば、保有うするポジションが強制決裁（ロスカット）される危険性もあります。

このためポジジョンを保持している間は、証拠金が十分に足りているかどうか常に注意を払う必要があります。

そこで今回は

• XMの必要証拠金の計算は簡単！
• XMの証拠金自動計算ツールの使い方
• XMの1lotあたりの必要証拠金一覧
• XMでの取引で知っておくべき証拠金に関する3つの知識
• XMで証拠金維持率を保つために役に立つ2つのコツ

について詳しく解説していきます。

この記事を読めば、あなたもXMの証拠金について適切な知識を持ち、必要証拠金の金額をすぐに知ることがことができます。

1.XMの必要証拠金の計算は簡単！

冒頭でお伝えした通りXMの必要証拠金の計算は簡単です。まず証拠金計算について以下の2つのポイントから解説していきましょう。

では一つずつ解説していきます

1-1.XMの必要証拠金の計算式

XMの必要証拠金の計算方法は、FXの取引とCFDの取引では違いがあるため、銘柄に合わせて計算する必要があります。2つの計算式についてそれぞれ確認しましょう。

①FXの計算式
②CFDの計算式

一つずつ確認しましょう。

①FXの計算式

FX取引の場合の証拠金計算は以下の計算式で算出します。

例えばXMの最大レバレッジ倍率1000倍で、米ドル1ロット（100,000通貨）の取引を行う際の必要証拠金は、1ドル110円の場合、

100,000通貨 ÷ 888 （レバレッジ）× 110（通貨換算レート）＝￥12,387 （必要証証拠金額）

となります。

②CFDの計算式

CFD商品の場合は以下の計算式を使います。

コントラクトサイズとはXMの1ロットあたりの注文単位のことで、この数値は銘柄によって異なります。各CFD商品のコントラクトサイズについては「3-2.CFDの取引における必要証拠金」に表示した表を参照ください。

例えばJP225を市場価格30,000円の時にレバレッジ倍率200倍で1ロット取引する場合、JP225のコントラクトサイズは1のため

1（ロット数） × 1（コントラクトサイズ）× 30,000円 ÷ 200（レバレッジ 倍率）= ¥150（必要証拠金） 

となります。

1-2.必要証拠金はXMの計公式算ツールを使えば簡単に計算できる

必要証拠金は計算式でも簡単に算出できますが計算ツールを利用すればさらに簡単です。

XMでは以下のリンクで自動計算ツールを提供しています。

XM｜証拠金計算機

この計算機を使えばFX取引の全て、またCFD商品についてはゴールド、シルバー2品目の必要証拠金を算出できます。

そのほかのCFD商品については残念ながら対応していないため、前述した計算式か、「3-2.CFDの取引における必要証拠金」に上げる必要証拠金額の表を参照してください。

次章ではまず、この計算ツールの使い方について解説します。

2.XMの証拠金自動計算ツールの使い方

XMの証拠金計算ツールの利用は大変簡単です。FX取引の証拠金であれば、必要な5つの項目を入力するだけで、一瞬んで必要証拠金額が算出されます。

計算ツールの入力方法と計算結果の見方、それぞれを確認していきましょう。

2-1.計算ツールの入力方法

計算ツールのページを開いたら5つの必要項目を入力します。

①口座の基本通貨

自分が利用する取引口座の通貨をプルダウンから選択します。日本円の場合はJPYを選択してください。

②通貨ペア

必要証拠金を計算したい取引の通貨ペアをプルダウンから選択します。例えばユーロ・ドルの取引の必要証拠金を確認したい場合はEURUSDを選択してください。

③口座タイプ

自分が使用している口座の種類を入力します。

XMの口座はマイクロ口座、スタンダード口座、ゼロ口座の3種類の講座があります。

④ロット数量

必要証拠金を確認したい取引のロット数を入力してください。ロット数あたりの通貨量は、口座タイプによって違います。

スタンダード口座、ゼロ口座の場合は1lotあたり100,000通貨、マイクロ口座は1lotあたり1,000講座になります。

⑤レバレッジ

取引のレバレッジ倍率を入力してください。

XMの最大レバレッジは1000倍ですが、銘柄によって最大レバレッジ倍率がに低く設定されているケースがあります。このような銘柄では、1000倍を選択しても、証拠金額はその銘柄で選択できる最大レバレッジ倍率を元に計算されることになります。

①〜⑤までの項目を入力したら「計算する」ボタンをクリックしてください。

2-2.計算ツールの見方

計算ボタンを押すと、画像の①〜③に数値が表示されます。講座の基本通貨での必要証拠金については②必要証拠金　口座の基本通貨に表示されます。ここを見ればその取引の必要証拠金がすぐに確認できます。

①〜③の内容について簡単に解説します。

①現在の変換価格

証拠金計算に利用された為替レートが表示されます。計算した時点での為替レートが利用されます。

②必要証拠金　口座の基本通貨

取引の必要証拠金が表示されます。口座の基本通貨で選んだ通貨で表示されます。

③必要証拠金　変換された通貨

取引の決済通貨で必要証拠金の金額が表示されます。例えば上の画面では、通貨ペアはEURUSDを表示しているため、決済通貨はUSDとなります。このため証拠金額はドル（USD）立てで表示されます。

3.XMの1lotあたりの必要証拠金一覧

ここからは、XMで取り扱っている全ての商品の１lotあたりの必要証拠金を具体的に見ていきましょう。

FX商品、CFD商品それぞれの１lotあたりの必要証拠金を紹介します。いずれの金額も2021年4月17日時点でのレートを参照して計算しています。また証拠金は円で算出しました。

3-1.FX取引商品の１lotあたりの必要証拠金

XMにはスタンダード口座、マイクロ口座、ゼロ口座の3つの口座があり、それぞれに最大レバレッジ倍率や１lotあたりの取引通貨量が違うため、3つの口座それぞれの1lotあたりの必要証拠金を表示します。

レバレッジ倍率は、その口座、その商品の最大倍率を用いて算出しています。また口座の基本通貨はいずれも日本円で算出しています。

①スタンダード口座

スタンダード口座　1 lot = 100,000通貨
最大レバレッジ倍率　1000倍

②マイクロ口座

マイクロ口座　1 lot = 1,000通貨
最大レバレッジ倍率　1000倍

③ゼロ口座

ゼロ口座　1 lot = 100,000通貨
最大レバレッジ倍率　500倍

3-2.CFDの取引における必要証拠金

ここからはCFD商品の1 lotあたりの必要証拠金を見ていきましょう。

CFD商品はGOLD（金）とSILVAR（銀）をのぞいて、証拠金計算ツールが対応していないため、証拠金の算出にはこれから示す表を参照してください。

①貴金属CFDの1lotあたりの必要証拠金一覧

まずは貴金属CFDから紹介します。貴金属CFDは口座の種類によってレバレッジ倍率に違いがあることから、必要証拠金額も講座ごとに表示しています。

・スタンダード口座、マイクロ口座の場合

・ゼロ口座の場合

②株価指数銘柄CFDの1lotあたりの必要証拠金一覧

株価指数銘柄CFDの場合、コントラクトサイズは全て１で統一されています。

また株価指数銘柄CFDの場合、現物と先物で２種類の銘柄があるケースがありますが、必要証拠金の計算に違いはないため、いずれも場合も下の表の金額を参照できます。

③XMエネルギーCFDの必要証拠金一覧

④XMコモディティ(商品)CFDの必要証拠金一覧

4.XMの取引で知っておくべき証拠金に関する3つの知識

証拠金に関する知識を持つことは、XMで取引を行う上で大切です。ここからは取引を行う上で身につけておくべき証拠金についての３つの知識について解説します。

では一つずつ見ていきましょう。

4-1.証拠金には3つの種類がある

XMで取引を行うと、取引ツールであるMT4やMT５の画面に「必要証拠金」「有効証拠金」「余剰証拠金」の３種類の証拠金の金額が表示されていることがわかります。

取引を行う上では、これらの3つの異なる名称の証拠金がなんの金額を示すのか、あらかじめ知っておく必要もあります。

一つずつ解説しましょう。

①必要証拠金

必要証拠金についてはすでに１章から解説も行なっていますが、ツールに表示される金額は基本的には取引中、その時点で保持しているポジションに必要な、最低限の証拠金額を指し示しています。

必要証拠金の計算方法についても１章で紹介しましたが、ツールに表示される金額は全てのポジションの必要証拠金の合計になります。

②有効証拠金

有効証拠金は、保持するポジションの損益を合算した口座の評価額を指します。

取引に参照される証拠金の金額は、口座に入金している証拠金と、その時点で保有しているポジションの損益、そして保持しているボーナスクレジットを合算して算出します。この金額が有効証拠金です。

この為取引の損益によって有効証拠金は常に変動しており、有効証拠金が必要証拠金額を下回れば、ロスカットなどが行われることになります。

③余剰証拠金

余剰証拠金はその時点で使える証拠金額を表しています。余剰証拠金は有効証拠金から必要証拠金を差し引いて算出します。

もし保有しているポジションがあればそのポジションの保持に必要な証拠金額を差し引いた金額が表示されます。現在のポジションを保持したままで、新たな取引に利用できる証拠金の金額と考えるとわかりやすいかと思います。

4-2.証拠金維持率には常に注意を払う必要がある

取引において常に注意を払うべき数値の一つに証拠金維持率があります。MT5やMT4で「証拠金率」と表示されているのがこの数値です。

証拠金維持率とはポジションを保有する取引の必要証拠金に対する、その時点での有効証拠金の割合です。

以下の計算方法で算出します。

XMの場合、証拠金維持率50％を下回ると、危険水準の告知であるマージンコールが表示されます。

さらに証拠金維持率20%を下回るとロスカットが実施され、強制的にポジションが決裁されます。

またポジションを保持した状態で証拠金を出勤する場合は、出金後の証拠金維持率が150％を維持している必要があるという点にも注意が必要です。

以下ののページではXMのロスカットについて、さらに詳しい解説を行なっています。ご興味のある方は是非ご確認ください。

「XMのロスカットの仕組みを解説！ロスカットされない方法が初心者でも分かる」

4-3.証拠金は必要以上に入金すると逆に危険！

ゼロカットシステムが採用されているXMでは、証拠金以上の損失が発生する危険性はありません。

しかしこれは、反対に考えれば入金した証拠金の金額までは損失が拡大する可能性があるということでもあります。

突然の相場変動によって生じる損失は、予想以上に拡大することも珍しくありません。レバレッジ倍率の高いXMでは、国内FXなどとは比較にならないスピードで損失が膨れ上がります。

このような状況でゼロカットが発動すれば証拠金が全て損失となります。

つまりゼロカット発動されるときに入金している証拠金が少なければ損失も少なくて済むわけです。

これは言い換えれば、ゼロカットがあるXMで必要以上に証拠金を口座に入金しておくことはリスクが高いということでもあります。

取引では、証拠金維持率を200～300％以上で保つのが良いとされていますが、証拠金維持率があまり高くならないようバランスを取ることも大切であると言えます。

5.XMで証拠金維持率を保つために役に立つ2つのコツ

XMでは、取引やサービスをうまく利用することで、同じ証拠金額でも証拠金維持率を高める2つのコツがあります。

いずれの方法も、限られた証拠金で有意義な取引を行うためにはぜひ押さえておきたいところです。一つずつ解説します。

5-2.両建てを行う

両建てとは同じ取引商品の売りと買いのポジションを同時にもつ取引手法です。

XMのFX取引では同一口座間での両建てが認められており、両建てを行なった場合、必要証拠金は０になります。また取引数が違う場合、差額分にだけ証拠金が必要になります。

例えば含み損が発生しているポジションを持っており、損失がさらに拡大しそうな場合、その反対ポジションを同量持てば、必要証拠金がなくなるため証拠金維持率も改善します。

このため両建てをうまく利用すればロスカット などのリスクを低く保つこともできるようになります。

ただし、FXの両建ては必要証拠金が相殺されて0になりますが、CFDでは50％の証拠金が必要になるため注意が必要です。

5-1.ロイヤリティポイントを利用する

XMではトレーダーの継続利用を促すため、入金や取引毎にロイヤリティポイントを付与しています。このロイヤリティポイントも証拠金維持率を維持するために利用することができます。

ロイヤリティポイントもポイントは現金化することもできますが、ボーナスクレジットに変換して証拠金として利用することができます。

付与されるポイント数は利用する口座や、ステータスなどによって異なりますが、例えばスタンダード口座の一番低いステータスでも、1lotの往復取引で10ポイントが付与されます。

ロイヤリティポイントは３ポイントで１ボーナスクレジットとして有効証拠金に加算されるため、追加で証拠金を入金するのと同じ効果があります。

XMの会員ページの右上にあるロイヤリティポイントのマークをクリックすると、クレジットへの変換ページが表示され、簡単に変換ができます。

まとめ

XMの必要証拠金は以下の計算式で計算することができます。

FXの計算式

CFDの計算式

また、FX商品であれば、XMが提供する公式の計算ツールを使って、誰でも簡単に必要証拠金の金額を算出することができます。

また、XMが提供する銘柄のそれぞれの1lotあたりの必要証拠金を一覧で示しました。
後半ではXMの取引で知っておくべき証拠金に関する3つの知識として以下の3点について詳しく解説しました。

• 証拠金には3つの種類がある
• 証拠金維持率には常に注意を払う必要がある
• 証拠金は必要以上に入金すると逆に危険！

また証拠金維持率を保つためには、両建て取引やロイヤリティポイントの活用も有効です。