【図解で納得】海外FXは追証がない！安心の仕組みと安全取引のコツ

「海外FXでは追証が発生しないと聞いたけど本当かな？」
「マイナス残高を帳消しにしてくれるって、話しがうますぎない？」

このような不安を抱えておられる方は、少なくありません。

海外FXでは、追証なしで取引できます。莫大な損失を被って口座残高がマイナスになったとしても、借金を負うことはありません。

なぜなら海外FX業者には「ゼロカットシステム」という独得の仕組みがあり、トレーダーの口座残高がマイナスになった場合、これをゼロにリセットしてくれるからです。

ただ皆様の中には、「口座残高を補填してくれるなんて、話しがうますぎるのではないか？」と不安に思われる方もいらっしゃるでしょう。

しかし、ご安心ください。

海外FX業者がゼロカットシステムを採用できるのは、下記のような理由があるからです。

ゼロカット執行に伴い、何らかの対価を要求されることもありません。

この記事では、追証なしの海外FXに魅力を感じている方にぜひ知っておいていただきたい、下記のようなポイントについて解説します。

この記事を最後まで読めば、海外FXに追証がない理由について深く理解し、安心して取引を始められるでしょう。

1.海外FXは追証なし！安心のゼロカットシステムとは

ゼロカットを採用する海外FX業者では、取引損失がどれだけ拡大しても、追証を請求されることはありません。
そのためトレーダーは、追証や借金のリスクを抱えることなくトレードに集中できます。

この章では、追証とは何なのか、海外FX業者が採用するゼロカットとはどういうものなのか、わかりやすくご説明します。

1-1.追証とは

追証とは追加証拠金の略で、取引損失が拡大して口座の証拠金維持率が約定の割合を下回った場合に追加入金しなければならない証拠金のことを言います。

追証が発生している状態を解消するには、下記いずれかの対応をしなければなりません。

追証が発生したとしても口座残高がプラスであれば、ポジションを決済することで口座の証拠金維持率を回復させられます。

しかし、口座残高がマイナスの場合、ポジションを決済するだけでは足りず、証拠金を追加入金しなければなりません。

これを踏み倒すことは許されず、追証を支払えなかった場合、トレーダーの借金として扱われます。

追証について、詳しくはこちらの記事で解説しています。

参考記事：FXの追証とは？発生する4つのケースと知るべき追証のリスクを解説

1-2.ゼロカットシステム採用の海外FX業者なら追証なしで取引可能

ゼロカットシステムを採用する海外FX業者では、損失が膨らみ口座残高がマイナスになったとしても、追証を請求されることはありません。

ゼロカットの執行によって、口座残高のマイナス分を海外FX業者が帳消しにしてくれるからです。

■ 海外FXのゼロカットシステムとは？

「ゼロカットシステム」とは、トレーダーの口座残高がマイナスになった場合に、これを帳消しにして口座残高をゼロにリセットする仕組みのことをいいます。

口座のマイナス残高分は海外FX業者が補填しますので、トレーダーが追証を払う必要はありません。

■ 追証ありの国内FXとの比較

国内FX業者は金融商品取引法の規制によって、ゼロカットを採用できません。
そのため、口座残高がマイナスになった場合、トレーダーは追証を払う必要があります。

トレードをする際、「借金のリスクがある」ことは非常に大きな心理的負担になりますよね。

「損失が増えて、莫大な借金を負うことになったらどうしよう…」と悩みながらリスクの高いトレードにチャレンジできる方は、稀有でしょう。

この点、ゼロカットシステムを採用する海外FX業者ではトレーダーのマイナス残高をFX業者が補填するため、取引損失がどれだけ増えても、トレーダーが借金を背負うことはありません。

つまり、ゼロカットを採用する海外FX業者ならば、借金のリスクゼロで取引できるのです。

国内FXの追証について、詳しくはこちらの記事で解説しています。

参考記事：
国内FXの追証とは？追証なしにできない理由と海外FXとの違いを解説
追証なしの国内FX業者はない！なぜ国内FXに追証があるのか解説

2.海外FX業者が採用するゼロカットシステムの仕組み

海外FXにおけるゼロカットは、下記のような流れで執行されます。

海外FXをする中で口座残高がマイナスになった際、慌てず冷静に対処するには、ゼロカットの仕組みについて予め理解しておく必要があります。

ここでは、ゼロカットの仕組みを［損失発生～ゼロカット執行］までの流れに沿ってご説明しますので、ぜひ参考にしてください。

2-1.ロスカットが機能せず口座残高がマイナスになる場合がある！

海外FXでは、損失の拡大を防ぐため「ロスカット」という制度を導入しています。

これは、損失の拡大によって口座の証拠金維持率が約定の割合を下回った場合に、その時点で保有するポジションを強制決済する仕組みです。

FX取引において相場の急激な変動などによって損失が拡大し、口座の証拠金維持率が約定の割合を下回った場合、その時点で保有しているポジションが強制決済されます（＝ロスカット執行）。

ポジションの強制決済（＝ロスカット）は口座残高がマイナスになる前に執行されますので、この仕組みがある以上、口座残高がマイナスになることはあり得ないはずです。

ところが、相場の急激な変動によって価格が短時間で大きく動いた場合、ロスカット執行が間に合わず、口座残高がマイナスになってしまうケースがあります。

実際、2015年のスイスフランショックでは、瞬時に価格が急変動し、口座残高がマイナスになる事態が多く発生しました。

ロスカットについて詳しくはこちらの記事で解説しています。

参考記事：
海外FXのロスカットとは？ロスカット回避のシミュレーションを紹介
ロスカット率とは？高い業者と低い業者はどちらがおすすめ？

2-2.ゼロカット執行によりマイナス残高をゼロにリセット！

追証ありの業者で取引をする場合、口座残高がマイナスになれば、そのマイナス分を追加入金（＝追証）する必要があります。

これに対して、ゼロカットを採用する海外FX業者では、口座残高がマイナスになった場合、ゼロカットが執行され口座残高がゼロにリセットされます。そのため、トレーダーが追加入金をする必要はありません。

ゼロカットが執行されるタイミングは、業者によって異なります。

追加入金後にゼロカット執行となる海外FX業者の場合、入金するまでは口座がマイナスのままの状態となりますが、追証を請求されることはありません。

もちろん、新たに入金した証拠金が口座のマイナス残高の相殺に利用されることもありませんので、ご安心ください。

新たに入金した証拠金はゼロカットによって残高０となった口座にそのまま加算され、取引に利用できます。

3.海外FX業者が追証なしのゼロカットシステムを採用できる理由

トレーダーの損失を帳消しにするゼロカットは、トレーダーの損失を補填するシステムに相違ありません。
そして、ゼロカット執行に伴う損失は、海外FX業者が引き受けることになります。

ではなぜ、海外FX業者は自社で損失を引き受けてまでゼロカットシステムを提供できるのでしょうか。それは下記2つの理由があるからです。

この章では、海外FX業者がゼロカットシステムを採用できる理由について、詳しくご説明します。

3-1.スプレッドによる収益でゼロカットに伴う損失を補填できる

海外FX業者がゼロカットを実現できるのは、ゼロカットに伴って発生する損失を、スプレッドによる収益でカバーできているからです。

ゼロカットを執行して顧客口座のマイナス残高を補填すると、海外FX業者には当然、その分の損失が発生します。

しかし、顧客が取引をすることで得られる収益がその損失額を上回っていれば、何の問題もありません。

追証なしで取引できる海外FX業者は、追証のある国内FX業者に比べて、スプレッドが広く設定されています。

下表をご覧ください。

※スプレッドは、2024年3月9日時点におけるリアルタイム値

海外FX業者のスプレッドは国内FX業者に比べて、10倍近く広い設定になっていることがわかります。

このように海外FX業者は、トレーダーが取引をする度に発生する収益（＝スプレッド）を高く設定することでマイナスを補填し、ゼロカットを実現しているのです。

スプレッドについて、詳しくはこちらの記事で解説しています。

参考記事：
FXのスプレッドとは｜初心者向けにFX基礎を分かりやすく解説
FXスプレッドを徹底比較！初心者に知ってほしい比較ポイントを解説

3-2.「追証なし」という安心材料を与えることで新規顧客を獲得できる

海外FX業者がゼロカットシステムを採用できるのは、「追証なし」をアピールすることで集客し、収益を増やしているからでもあります。

借金のリスクは、トレーダーにとって非常に大きな脅威です。
この脅威に怯えることなく「追証なしで取引できる」ことは、トレーダーにとってかなり魅力的なポイントでしょう。

つまり、海外FX業者がゼロカットシステムを採用していることは、それ自体が大きな宣伝材料であり、新規顧客を獲得できる要素となるのです。。

■ 顧客が増えれば取引量が増え、海外FX業者の収益も増える！
「追証なし」という安心材料をアピールして新規顧客を沢山獲得できれば、取引量も増加します。

海外FX業者の主な収益は取引毎に発生する手数料ですので、顧客が増えて取引量が増えれば、海外FX業者の収益も増えるでしょう。

ゼロカットを執行することで損失が生じたとしても、それを上回る収益を得られるのであれば、海外FX業者としては何の問題もありません。

以上のように海外FX業者は、スプレッドを広くしたり、「追証なし」をアピールして顧客数を増やしたりすることによって収益を確保し、ゼロカットを実現しているのです。

4.追証なしの海外FXで安全に取引するために注意すべきポイント

海外FX業者が採用するゼロカットシステムは、トレーダーにとってデメリットのない仕組みです。
ゼロカット執行のために難しい手続きをする必要はありませんし、何らかの対価を要求されることもありません。

ただし、下記3つのポイントには注意が必要です。

この章では、追証なしの海外FX業者で安全に取引をするために注意すべきポイントについて、詳しくご説明します。

4-1.禁止取引を行った場合はゼロカットが適用されない可能性がある

業者が指定する禁止取引を行なってしまった場合、口座残高がマイナスになってもゼロカットが適用されない可能性があります。

もちろん、ゼロカットが行われなければ追証が発生します。

海外FXの高いレバレッジでは、損失は国内FXに比べて桁違いに大きくなる可能性があり、請求される追証の金額は計り知れません。

禁止取引の種類は業者によって異なりますが、以下のような取引は多くの業者が禁止しています。

①裁定取引（アービトラージ）

裁定取引（アービトラージ）とは、価格差を利用して売りと買いを同時に行うことで利ざやを稼ぐ取引手法です。

例えば同じ［ドル/円］の取引でも、業者によって価格にわずかな差が生じることがあります。

この価格差が生じた際に、高い方を売り、安い方を買えば、それだけでその価格差分の利益を確実に確保できます。

この取引手法ではリスクゼロで利益を上げることができるため、ほとんどの業者が禁止しています。

アービトラージについて、詳しくはこちらの記事で解説しています。

参考記事：FXのアービトラージとは｜儲けるのが難しい3つの理由

②複数の業者の口座を利用した両建て

複数の海外FX業者の口座を利用して両建てを行う行為も、多くの業者で禁止行為として指定されています。

両建ては、同じ通貨ペアの売りポジションと買いポジションを同時に持つ取引手法です。

ゼロカットを採用する複数の海外FX業者を使って両建てをした場合、、一方の業者で大きな利益を上げ、他方の業者ではゼロカットによって損失を一定範囲内にとどめられます。。

つまりこの取引手法では、トレーダーがリスクなしで大きな利益を得ることができる一方で、海外FX業者は大きな不利益を被ることにもなってしまうのです。

そのため、ほとんどの海外FX業者では、業者をまたいだ両建てを固く禁止しています。

両建てについて、詳しくはこちらの記事で解説しています。

参考記事：海外FXの両建ては初心者に不向き？基礎知識と禁止行為の基準を解説

③窓空けや指標発表時の価格変動を狙ったハイレバレッジトレード

経済指標が発表されるタイミングや、朱抹、週明けに為替に関わるニュースがあることを狙って、ハイレバレッジトレードを行うことも、ゼロカットの悪用と見なされ、禁止取引とされるケースが多くあります。

④スキャルピング

スキャルピングは数秒から数分という短い時間に連続して何度も売買を行い、利益を積み重ねて収益を上げる取引手法です。

スキャルピングについてはこれを禁止取引としない業者も多くありますが、業者によっては禁止取引とするケースがあるため注意しましょう。

4-2.過去にゼロカットを無視して追証を請求した海外FX業者が存在する

過去にはゼロカットを謳って利用者を集めながら、ゼロカットの執行を適切に行わずトレーダーに追証の支払いを要求した業者も存在します。

老舗のFX業者FXDDは、2015年に起こったスイスフランショックの際にゼロカットの適用を突然停止し大きな批判を浴びました。

FXDDはこの時、

と発表しました。FXDDの言い分としては、ゼロカットの執行は同意書に記載されているわけではなく自発的に行なっているサービスであるため、適用の可否は自社で自由に決めることができる、というわけです。

もちろんこれによってFXDDはトレーダーからの信頼を一気に失うことになりましたが、多くのトレーダーが多額の追証を背負うという事実は消えることはありません。

海外FX業者は国内法が適用されないため、このようなトラブルに巻き込まれた際に損失を取り戻す方法がないという現実もあります。

このため、このようなトラブルを避ける唯一の方法は信頼できる安全な海外FX業者を選ぶことであると言えるでしょう。

4-3.ゼロカット執行が原因で海外FX業者が破綻する危険性もある

ゼロカットシステムはとても魅力的な仕組みですが、海外FX業者が破綻するリスクについても考慮する必要があります。

実際、2015年のスイスフランショックでは、当時、名が知れたアルパリUKという海外FX業者が破綻し、大きな事件となりました。

ゼロカットシステムは業者が損失を補填することで成り立つシステムであるため、業者が損失をカバーしきれない場合は経営破綻してしまうというリスクもあるのです。

そして、業者がこのような事態に陥った場合、トレーダーは下記のような被害を受ける危険性があります。

• 保有している全ポジションを強制決済される
• 口座を凍結され、出金できなくなる

この場合、預けている証拠金の返還は望み薄でしょう。

このような事態に陥ることを避けるためにも、利用する業者の信頼性、特に資産保全制度の充実度をしっかりと確認し、業者を選ぶことをおすすめします。

優良な海外FX業者の見極め方について、詳しくはこちらの記事で解説しています。

参考記事：海外FXでトラブルを回避！優良業者を見極める3つのポイントを解説

まとめ

今回は、海外FXで追証が発生しない理由とその仕組みついて詳しく解説しました。

追証とは「追加証拠金」の略で、FX取引で損失により、証拠金が不足した際に追加で入金しなくてはいけない証拠金のことを指します。

実際に追証が発生しても、損失が証拠金の金額を超えない規模であれば最悪の事態にはなりません。追証を入金できなかったとしても、ポジションの決済を行い損失を確定することで追証を回避できます。

追証が深刻な問題となるのは入金した証拠金を超える損失が発生してしまったケースです。
口座残高がマイナスになった場合、口座を０に戻すための追証の入金が必要になります。

この追証を入金できなければ、裁判所経由での財産の差し押さえの執行、さらに最悪の場合には自己破産という可能性もあります。

国内FXの場合、この追証のリスクを取り除くことはできません。しかし海外FXでは、このリスクを取り除くことができます。

なぜなら海外FX業者は、証拠金を超える損失を帳消しにするゼロカットシステムを採用しているからです。

ゼロロカットシステムのある海外FX取引では、取引でどれだけ大きな損失が発生しても、入金した証拠金以上の損失が発生することは絶対にありません。

つまり、追証の発生を心配することなく取引を行えるのです。

このように、海外FXのゼロカットシステムはとても魅力的な仕組みですが、下記3つのポイントには十分注意する必要があります。

海外FXの取引を行う際には、利用する海外FX業者の安全性やゼロカットシステムの有無、また取引ルールなどをあらかじめしっかりと確認しておきましょう。